江戸の退屈御家人

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クロアチア旅行 3 スプリット

2016年08月08日 17時11分57秒 | Weblog

先週クロアチアへ団体旅行に乗って行ってきました。これは楽チンだ。

最大の動機はスプリットというクロアチア第2の都市にあるデイオクレテイアヌス宮殿=世界遺産を見るためだ。ドブロブ二クは皆様いいというが。世界遺産を7か所みたよ。

デイオクレテイアヌスというローマを4分割統治をおこなったローマ帝国皇帝が、自分の生まれ故郷バルカン半島のシンというローマ軍団駐屯地近くに、スプリットという海に面した場所に、自分の隠居所を立てそこに10年間の余生を送った建物がある。

ローマ帝国の皇帝は、民主主義の時代の政権交代方式を有していなかったから、皇帝変更は、暗殺が軍事クーデターしかなかった。その時代に自らの意思で円満にで引退し、次の皇帝を決めたのだから偉い。もちろんローマ史でも優秀な皇帝に数えられる。

その建物が、後世の歴史の変遷のなかで、キリスト教徒が利用したり、蛮族の襲撃避難したり、スラブ人クロアチア人が住みついたりして、過去の構築物を外観は維持しながら現在の究極のちゃんぽんの街になっている。もちろん世界遺産である。

宮殿そのものは日本の国会議事堂ぐらいの大きさで、ローマ風の頑丈な作りである。

 

ゲルマン系の軍人上がりの優秀な皇帝の顔だ。現代ならドイツの大手自動車 メーカーの冷徹なやり手CEOの顔だな。もちろんこの肖像は後世もずっと後のものであろう。なぜならこの人はキリスト教徒を弾圧しているから。この宮殿のデイオクレテイアヌス廟は後世キリスト教の礼拝堂に、アポロン神殿は洗礼室に換骨奪胎されているのだから。