江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

フォッサマグナ を畏敬する

2019年12月02日 19時47分00秒 | フォット俳句
日本列島を縦断する フォッサマグナ 大地溝帯。東北日本と西南日本の境い目。静岡〜糸魚川構造線 の名前を聞いた人も多かろう。南アルプス 中アルプス 北アルプスをもち 富山湾に沈む。

 今日12月2日 大人の休日切符を利用して 朝7:30 発の 中央線 あずさ3号で 終点の南小谷まで行きました。
 途中中央線 あずさ3号は 歌の文句のように 「都会の中で 季節を忘れていた自分が 過去現在から 恋を捨てて 飛び出すんだ!」という気分にさせてくれる。 
 いい歌だ。
いろいろな思いに浸りながら松本を過ぎ、豊科を通り、穂高に来ると 左先に 常念岳 西穂高 前穂高 奥穂高 涸沢岳 北穂高 そして 槍が岳が見えるはずだが 生憎 今日は悪天候で厚い雲に覆われている。吾輩は山登りに興味はないが、過剰に美化する山の世界を知らぬわけでもない。
 こうして白馬を過ぎ 西小谷。ここが
JR東日本の北端。先は新潟県でJR西日本。

ここで乗り換え 12:00発の糸魚川行きにのりました。この南小谷から糸魚川までの大糸線がフォッサマグナの足元だ。


ここからフォッサマグナがよく見える。
 何十年か前、車できたことがるがあるが若い頃は 距離を稼ぐとか 知らないところに 筆を降す意識が強かったと 今にして思う。   われ 老いたり!





縄文の昔から世界有数の翡翠を産する姫川沿いを走る大糸線と昔の千石街道は
大変な難所だ。

 太古の日本列島の息吹を感じたいと思うのは吾輩ばかりでないようだ。5 人ぐらいの老人らしいのが 吾輩同様に 大糸線の中で神妙に 昔の 鉄道少年よろしく地図と時刻表を持って一人旅しているのが好ましい。

 都会には時間を持て余した老人老婆が目に触るが 自然の中では老人もいい景色だ。
 こうして何を見る訳でなく 往時を思っていたらトンネルの中で電車が突然急停車。運転手が説明するに イノシシがぶつかったとか。点検するとか。 その言や良し。そうだ 自然にいるのだと。

こうして無事 糸魚川まで。ここから直江津までゆく。上杉謙信の本拠地 春日山城のあるところだ。昔 行ったからいいが上越と中越の境目で JR西日本とJR東日本の共同運営でここが境界だとか。

以後 上越から長岡まで 越の国 を考えながら列車旅もよかったです。

 種田山頭火 の
   後ろ姿が しぐれてゆくか

の心境がおぼろげながら。




雪が来る前の日本海