第七篇
町の雑踏の中 行き交うたくさんの人々
もしかしたら
この中の誰かと
いつか 僕は知り合うのかも知れない
そのときは よろしく
ひょっとしたら
この中の誰かと
いつか 僕は恋愛してしまうのかも知れない
そのときは お手柔らかに
こんな足早に歩く人たち
この速くて 混沌として とどまることを知らない流れは
僕の胸に
『時代』そのもののイメージを 思い起こさせる
・・・でも
そのひとつひとつは
きっと
何かをみすえて
そこにいるのだ
第六篇
人は自分の居場所を求め 探し続け
何度となく ここがそうなのだと
思うたび
いつか裏切られ
ときには自分から
その場を立ち去ってみたり
『えっ
あなたがそうなのですか
どうぞ よろしくお願いします』
でも信じきれるはずもなく
別の舞台の上に立つ
誰かを思い浮かべても
たいして悲しくはなくなってきていて
はじめの頃は
誰かを抱きしめれば 寂しくなくなるとか
誰かと語り明かせば 気持ちがあたたまるとか
そう思えていたけれど
逆にそれを繰り返すほどに
ちいさな別れのひとつひとつが
ひとり生きている自分を厳しく刻み込んで
別にあいつが悪いとか
自分が子供だからとか
そうは思わなくて
この世の中が
人間そのものがそういうものなのだと
思い知らされているようで
人は自分の居場所を求め 探し続け
何度となく ここがそうなのだと
思うたび
いつか裏切られ
ときには自分から
その場を立ち去ってみたり
『えっ
あなたがそうなのですか
どうぞ よろしくお願いします』
でも信じきれるはずもなく
別の舞台の上に立つ
誰かを思い浮かべても
たいして悲しくはなくなってきていて
はじめの頃は
誰かを抱きしめれば 寂しくなくなるとか
誰かと語り明かせば 気持ちがあたたまるとか
そう思えていたけれど
逆にそれを繰り返すほどに
ちいさな別れのひとつひとつが
ひとり生きている自分を厳しく刻み込んで
別にあいつが悪いとか
自分が子供だからとか
そうは思わなくて
この世の中が
人間そのものがそういうものなのだと
思い知らされているようで