おっちーの鉛筆カミカミ

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第八篇

2006年01月14日 22時25分11秒 | 詩集『めぐり流れる一つを見すえて』
  第八篇


「永遠」は 存在しない。
そんなことわかっていても それでも わたしたちは
その存在を 信じ続ければいい。

「夢」なんて いつまでも かなうことはない。
現実に手に入れたとき その輝きは いつだって 失われた後だった。
それだって わたしたちは いつかかなうこと 願い続ければいい。

夢も 永遠も そして 愛だって 勇気だって
希望だって やさしさだって
それは ものではないのです。
だからといって 気持ちだとか 考え方だとか
そんな風に言えるものでも ないのです。
それは あるひとつの 決まった形あるものではないのです。
だからもし 「それは何?」と誰かが聞いても
その答えは ないのです。

それは わたしたちの 心を向ける方角なのです。
わたしたちが 選び 進んでいく 道のようなものなのではなくて
わたしたちの気持ちが そちらの景色をその目に映す
その向きの名前なのです。

そして
けれど
この大地を実際に歩いてゆくのは わたしたち自身です。
いくら心の向きが正しかろうと
毎日を生きるのは 現実に身体を持つ わたしたちです。
そのことで 過ちを繰り返すわたしたちの言いわけにするつもりは ありません。
だけどわたしたちは この身体が自分のものである限り
この先も 必ず 罪を犯し続けていきます。
だからといって イヤになってしまわないで欲しい。
後悔は してかまわないと思います いや というより すべきなのでしょう。
だけど すべてを否定してしまったら すべてが終わってしまいます。
言葉にした意味は 求めなくてよいのです。
ただ大きな力に導かれ 毎日を生きてゆければ それでいい。
人というのは 何をしてもよいものなのだと思います。
それで よいのです。