おっちーの鉛筆カミカミ

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第六篇

2006年01月13日 04時29分59秒 | 詩集『めぐり流れる一つを見すえて』
   第六篇


 人は自分の居場所を求め 探し続け
 何度となく ここがそうなのだと
 思うたび
 いつか裏切られ
 ときには自分から
 その場を立ち去ってみたり

『えっ
 あなたがそうなのですか
 どうぞ よろしくお願いします』

 でも信じきれるはずもなく
 別の舞台の上に立つ
 誰かを思い浮かべても
 たいして悲しくはなくなってきていて

 はじめの頃は
 誰かを抱きしめれば 寂しくなくなるとか
 誰かと語り明かせば 気持ちがあたたまるとか
 そう思えていたけれど
 逆にそれを繰り返すほどに
 ちいさな別れのひとつひとつが
 ひとり生きている自分を厳しく刻み込んで

 別にあいつが悪いとか
   自分が子供だからとか
 そうは思わなくて
 この世の中が
 人間そのものがそういうものなのだと
 思い知らされているようで


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