おっちーの鉛筆カミカミ

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第二十二、二十三篇。

2006年01月27日 17時56分29秒 | 詩集『めぐり流れる一つを見すえて』
 第二十二篇は内容がつまらないのでとばします。
 では、第二十三篇から。




   第二十三篇


 桜の季節にカバン背負って
 みんなと歩いた並木の写真も
 無邪気なイタズラ 忘れた頃から
 教室の隅でけむりに濡れてた

 恋にも満たない恋人達が
 走って帰った 別れのT路地
 クロスフェードで 目に映る現在(いま)は
 デジタル化された 砂のdisplay

「幻だけじゃないはずだった想いが 幻に変わってしまった悲しさは
 夢のようで 涙には変わらない」

 この街にだって 行くあてはなくて
 昔は感じた「時代」の自信も
 失くした心は 知識の結果
 今はあてなく「終わり」を探して

 あのとき信じた一つの思いも
 流されめぐって 季節が変われば
 いまが愛しく 過去は はかなく
 永遠(とわ)を失くして この手にあるのは

「一つを手に入れることは 他のすべてを失うことだ
 残された可能性のすべてを 自ら捨てることだ」

 この目に映るすべてをえるなら
 めぐる流れも とどまるのではと
 一つをつかんで 一つを失い
 それでもいつか このそらを満たすこと


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