本日の太陽放送は、混みあいます(^_^;)
というか、今にして始まったことじゃないですが。
で、込み合っているというのも、殿下の初単独主演話あり、#300あり、#650あり・・・という状態です。
チバテレ方面は悩みますね・・・・ボンの片輪走行を見るか、キャッチボールをする山さんを見るか・・・。(録画すればいいんですが(^_^;))
【CS放送】
▼ファミリー劇場HD マイコン登場編 =初放送=
第649話 60.05.17 ラストダンス (トシさん)坪田直子 星正人 寺瀬めぐみ
盛り場の裏手のあるアパートの前で、サラリーマンが刺殺され、所持金を奪われた。
トシさんらの調べから、近くのアパートに住むスター志望の宮田が容疑者として浮かぶ。
宮田はスターに成れないまま、生活が荒れ、酒を飲んでは人に絡む日々を送っていた。
トシさんたちは宮田を別件逮捕し、取り調べを開始したが、宮田はふてくされるだけで取り調べは難航。だが、現場近くを通りかかったタクシー運転手の証言から、宮田の元恋人である、やはりスター志望の日高洋子が犯人を目撃していたことが判った。
早速、トシさんが洋子を訪ねたが、洋子は口を固く閉ざしたまま、何も語ろうとはしない。
実は洋子はミュージカル「ラスト・ダンス」の主役オーディションに念願の合格を果たしたシンデレラガールだった。そして、宮田も同じオーディションを受けたものの不合格になり、それがもとで二人は別れたのだった。
スキャンダルに巻き込まれることを恐れる洋子は証言を拒否、何とか協力を得ようとするトシさんとの間で根競べが始まった。
数日後、トシさんの粘りに負けた洋子が、マスコミに名前を発表しないことを条件に捜査に協力することになったが、ついにマスコミに情報が洩れ、あらぬ事まで書き立てられてしまった。トシさんは謝罪したが洋子の怒りは収まらない。トシさんは洋子を犯人から守るためにガードしようとしたが、かえって洋子の反発を招き、彼女は雲隠れしてしまった。
一方、洋子の協力で作られたモンタージュ写真から真犯人が割れたが・・・・。
芸能界でやっとつかんだチャンスを自分が巻き起こしたわけではないスキャンダルで逃してしまう女性、犯人逮捕の為に何としても証言をとろうとするトシさん、一時はもちろん二人の利害関係はすれ違い、対立を生みますが、事件解決後に彼女に寄り添うように接するトシさんが印象的な作品です。
長いスパンでたまにご出演の坪田さんは、今回は以前の「不思議ちゃん」的なところから卒業した感じ、星正人さんは太陽2回目のご出演ですが、なぜが女性が絡む役柄で、正直、城西署のトラの印象がぬぐえなかった当時は、ちょっと物足りないというか、別な役を観てみたい・・・なんて思っていたのを思い出しました。
第650話 60.05.24 山村刑事左遷命令 (山さん)船戸順 織本順吉 立川光貴 竹井みどり
夜の街で車道を歩いていた浮浪者はひき逃げされ即死した。
山さんたちの調べから、事件を起こした車の持ち主は代議士の横田だと判明したが、それから間もなくして横田のお抱え運転手である奥寺が、弁護士の牛島に付き添われ自首してきた。
山さんたちは早速奥寺を取り調べたが、奥寺の自供は矛盾しており、山さんは実際は横井が運転していたと考える。
政治生命失うのを恐れて、奥寺を身代わり出頭させたものと断定し、目撃者の発見に全力を傾けた。
数日後、山さんは浮浪者仲間からの、聞き込みから同じく浮浪者の脇田が事件を目撃していること掴み接触したが、脇田はとぼけて本当のことを言おうとはしなかった。実はは脇田は横井の息のかかったヤクザ者にすでに脅されて、見張られていたのだ。
山さんは安全を約束する条件で証言させようとした矢先、何者かが二人を狙ってオートバイで突っ込み、離れ離れになったところで脇田が刺されてしまった。幸い脇田の傷は浅かったものの、脇田は怯えて口を閉ざしてしまう。
一方、山さんは事件当日に横井の車に同乗していたホステスの佳美のもとを訪れたが、彼女も真実を言おうとはしなかった。
その夜、牛島が山さんに接近、山さんを昇進させることを条件に事件から手を引くよう、取引きを申し出てきたが、山さんはきっぱりと断る。
しばらくして意を決した山さんは横井を強引に現場検証に連れ出し、自供まで追い込んだが、その手法が違法だということで、横井は釈放され、更にはマスコミに叩かれ、とうとう左遷されることに決まってしまうが・・・・。
正式にはアナウンスされていませんが、久々に長野さん脚本と豪華なゲスト、これも久々な山村家の描写、なによりも山さんが左遷される(!?)という(警部補から巡査部長に降格された上で左遷ということで納得しています)、衝撃的な展開から、650回記念作品として制作されたのではないかと思います。実際には、すでに決定して発表目前だったラガー殉職が650回記念を担うような恰好になりましたが、その前の引き締め作品として、番組に緊張感を与えています。
弱者が被害者の場合、間違いなく捜査に燃える山さんが、久々に「行き過ぎ」ますが、それでも山さんしかできない捜査ですし、山さんだからこそ「行き過ぎながら」冷静に次の手を打っていく姿には安定感があります。
久々にボスと山さんの二人っきりの会話もあり、山さんファンとしてはヤキモキしながら興味深く見ることができると思います。
そういえば550回記念作でも立川さんはゲスト出演していますので、翌年のDJ登場時も含めて、記念作に縁深い方です。
竹井みどりさんのホステス役も当時かなり意外で豪華だなぁ・・・と思ったものです。ゲスト主演格の俳優さんが5名の出演されていますから、相当豪華です。
【地上波放送】
▼チバテレ ボン&ロッキー編
第300話 53.04.28 =300回記念作= 男たちの詩 (ボス・チーム)
セミレギュラー:沖雅也/菅井きん 三上剛 ハーディラ・ホム・ヒンメルブラウ号
ゲスト:吉田太門 新井和夫 菊地勇一 八名信夫 藤田康之 多宮健一 加地健太郎 福中康治 島村卓志 津賀有子 柚木悦子 満山恵子 伊波京子
脚本:小川英 四十物光男
監督:竹林進
白昼の新宿副都心高層ビル群の広場。
なにか物思いにふけるボスが、何かに気付いた途端何者かの狙撃に遭い倒れた。
すぐに警察病院に搬送され、一刻も早く手術をしないと危険な重症であるにもかかわらず、ボスは山さんが来るまでがんとして手術どころか麻酔を打つのも拒んだ。局部麻酔で急場をしのぎ、山さんに事件の状況を伝え、捜査を任せた後にボスの手術は開始された。
ボスが狙撃された場所は建設前にマカロニが刺殺された現場であった。
その周辺を調べたところ、4日後にオープンする銀行があり、当日には本店から大量の現金が輸送されてくることが判明、さらにボスを狙撃した一味には警官の姿をしていた者がいたことが判り、山さんは銀行に日程変更を申し出るものの聞き入れられなかった。
そのころ、手術が成功したボスは病室で死んだマカロニ・ジーパン・テキサスの夢を見ていた・・・彼らの在りし日の姿がよぎり、その後・・・。
一方、山田署に転勤したスコッチが七曲署管内で隠密に捜査を開始、警察犬ジュンも助っ人として参加した。
さらに、ボスの看護にはジーパンの母・たきが当たることとなった。
しかしなかなか犯人一味の全体像が見えてこない・・・さらに入院中の「唯一の手がかり」のボスに誤った投薬を仕向ける者が現れ、ボスの生命も危険にさらされていた。
もしかすると警察官が関わっているかもしれない・・・その危惧、そして何よりも殉職した部下たちに申し訳が立たないという思いで、まだ傷が癒えていないのにもかかわらず、ボスが捜査の第一線に出張る・・・。
番組的に円熟した時期に入り、安定した人気を維持していた頃の300回記念作品。
ボスが撃たれるという衝撃的な出来事から端を発し、スコッチや警察犬ジュン、そして柴田たきの助っ人が参戦し、警察官が関わっている可能性のある犯人一味に挑みます。
イヴェント的要素を取り入れながら太陽の基本を確り提示した意欲作で、無論これまでの「殉職シーン」も投入し話題になった作品であり、それまであまり総集編的な構成の作品が無かった太陽の中で、しばらくの間「記念編の決定版」的な立ち位置の作品でもありました。
ゲスト的にはセミレギュラーの投入で少々寂しい感じですが、八名信夫さんが唯一太陽に参加された作品であります。
▼TVQ マカロニ編
第33話 48.03.02 刑事の指に小鳥が… (殿下)吉行和子 柳生博 練木二郎
妹・京子と街を歩きながら殿下は彼女の悩みを聞いていた。
作曲家志望の音大生と結婚したいのだといい、殿下に父親を説得してもらいたいと云う。
そんな話を聞いて、殿下は漫画家・谷口の夫婦のことを思い出す。
ちょっと前までは売れっ子作家だったが、現在夫は殆ど仕事を失いアルコール中毒になり、妻はバー勤めで生計を支えていた。
作家と結婚すると、谷口夫婦のように苦労するぞと京子を諭すが、京子は全く意に介さない。
早朝、山さんたちはあるマンションの傍らで発見された転落死体を検分していたが、どうやらマンションに盗みに入ろうとよじ登っていた時に転落したらしい。周囲の者はだれもこの事件に気付いていなかった。殿下が遅れて駆け付けたが、遺体の男に見覚えがあった。
この間京子に話して聞かせた漫画家・谷口の妻・澄江に執拗に付きまとって、殿下が澄江から相談を受けていた辻という若い男だった。
早速、マンションにある谷口宅を訪問してみると、谷口は昨日から帰宅していないこと、事件のことは知らなかったと澄江は言う。ふと部屋にある1羽が入る鳥かごに目をやった殿下は、以前2羽いた事に気付いたがもう1羽には逃げられてしまったと澄江はいう。
谷口家と辻の事件はひと月前に発生した。
辻は澄江に付きまとうだけで何もしてこないというが澄江は逮捕してほしいという。一方夫の谷口は以前の売れっ子ぶりが嘘のように荒れていた。
部屋への投石等があったが、その後なぜか澄江は被害届を出さなかったので、その件はそこで一旦終了した。
現在、澄江は妊娠4か月でバーを休んでいた。幾度か澄江に事情を聞いているうち、澄江の方から殿下が何故刑事になったのかを尋ねられた。
殿下の父は厳格な検事で、常に「男らしくなれ」と言われていたこともあったが、男子校で上級生からラブレターを貰ったことがトラウマになり男らしい職業の刑事になったものの、当人は高所恐怖症で今でも死体を見ると背筋が寒くなると答えた。
辻の検死が終わった。転落死には間違いないが、手には地底深いところにある土が検出され、辻のバイクにもその痕跡があった。
何のためにそのような土が付いたのか、一係では該当する土地のビル工事現場を調査することとした。
さらに事件以来行方がつかめない谷口の動向も気になるところで、ひょっとすると辻が死んだことに関与しているのかとの疑問もわいた。
そんな混沌とした中、谷口の靴が海岸の崖で発見され、辻がつけていた土も付着していた。谷口が自殺?そんな人間には思えなかったマカロニは真犯人はひょっとして澄江ではないかと推理したところ、殿下が激怒した・・・。
色々調べたところ、時間的に都内で例の土が一般人の靴に付着することは考えられなかった。但し、町田の宅地開発の埋め立てに使われているという。
殿下はその宅地分譲地の購入者リストを調べてみたところ、谷口の名前があり、殿下はその土地の存在は澄江から聞いていなかった。ただ、赤ん坊が生まれたら今のマンションは出ていかなければならないこと、谷口が本当は出産に反対していることは聞いていた。
殿下は何か胸騒ぎを感じて、谷口名義の土地に行ってみると、最近埋めたような跡があった・・・・。
殿下の性格再設定作であり、かつ殿下初の単独主演編になります。
後の「世にも優しい刑事」という殿下のキャッチフレーズの大元になっており、さらに殿下の家族も出演するという殿下尽くし状態。
妹・京子役の三谷文乃さんはオーディションで選ばれた新人。
後に鮫島シリーズを執筆する、ハッキリとしたキャラクター像を太陽で示してきた市川森一さんがその生みの親となりましたが、ここまで極端だと演じる小野寺さんもパーソナルな部分と合致しないところが多くなるので(殿下の優しいボンボン的な面と、小野寺さんご自身の自立して家庭も持っている頼もしい部分と)、当初は困惑なされたと思いますが、役と小野寺さんご自身を総合的にうまく融合していってジーパン編で殿下が完成する感じになります。
マカロニ編も中盤にきて、他のレギュラーにもキャラクター力を付け始めた頃の最終段階で、すでにショーケンさんの欠場を見越した動きにも見えます。
もう一つは、放送延長による予算調整の関係もあったそうです。(特に長さんや殿下の欠場はその影響。)
本来であれば、メインのショーケンさんをもっと活躍させたかったというのが本音だと思いますが、メインどころが皆掛け持ち出演なので、当初サブ的な立ち位置だった殿下に白羽の矢が立ったのは当然ということではありますが、嬉しいことにそれは長さんにまで波及します。
なにしろ、初主演#22は山本監督らスタッフから盛り上がって出来上がった作品だったようですから、実はマカロニ編(ジーパン編)というのは、小野寺さんと辰平さんにとっては、出世シーズンといっても過言ではないと思います。
さて、話自体はホラーチックなミステリー調の中身で、殿下の知り合いの漫画家夫婦の悲劇を描きます。
吉行さんの演じる「女性の狂気」がかなり怖いです。
野鳥の会現会長も初登場、柳生さんはこういう役を演じられると、天下一品だ・・・・。
というか、今にして始まったことじゃないですが。
で、込み合っているというのも、殿下の初単独主演話あり、#300あり、#650あり・・・という状態です。
チバテレ方面は悩みますね・・・・ボンの片輪走行を見るか、キャッチボールをする山さんを見るか・・・。(録画すればいいんですが(^_^;))
【CS放送】
▼ファミリー劇場HD マイコン登場編 =初放送=
第649話 60.05.17 ラストダンス (トシさん)坪田直子 星正人 寺瀬めぐみ
盛り場の裏手のあるアパートの前で、サラリーマンが刺殺され、所持金を奪われた。
トシさんらの調べから、近くのアパートに住むスター志望の宮田が容疑者として浮かぶ。
宮田はスターに成れないまま、生活が荒れ、酒を飲んでは人に絡む日々を送っていた。
トシさんたちは宮田を別件逮捕し、取り調べを開始したが、宮田はふてくされるだけで取り調べは難航。だが、現場近くを通りかかったタクシー運転手の証言から、宮田の元恋人である、やはりスター志望の日高洋子が犯人を目撃していたことが判った。
早速、トシさんが洋子を訪ねたが、洋子は口を固く閉ざしたまま、何も語ろうとはしない。
実は洋子はミュージカル「ラスト・ダンス」の主役オーディションに念願の合格を果たしたシンデレラガールだった。そして、宮田も同じオーディションを受けたものの不合格になり、それがもとで二人は別れたのだった。
スキャンダルに巻き込まれることを恐れる洋子は証言を拒否、何とか協力を得ようとするトシさんとの間で根競べが始まった。
数日後、トシさんの粘りに負けた洋子が、マスコミに名前を発表しないことを条件に捜査に協力することになったが、ついにマスコミに情報が洩れ、あらぬ事まで書き立てられてしまった。トシさんは謝罪したが洋子の怒りは収まらない。トシさんは洋子を犯人から守るためにガードしようとしたが、かえって洋子の反発を招き、彼女は雲隠れしてしまった。
一方、洋子の協力で作られたモンタージュ写真から真犯人が割れたが・・・・。
芸能界でやっとつかんだチャンスを自分が巻き起こしたわけではないスキャンダルで逃してしまう女性、犯人逮捕の為に何としても証言をとろうとするトシさん、一時はもちろん二人の利害関係はすれ違い、対立を生みますが、事件解決後に彼女に寄り添うように接するトシさんが印象的な作品です。
長いスパンでたまにご出演の坪田さんは、今回は以前の「不思議ちゃん」的なところから卒業した感じ、星正人さんは太陽2回目のご出演ですが、なぜが女性が絡む役柄で、正直、城西署のトラの印象がぬぐえなかった当時は、ちょっと物足りないというか、別な役を観てみたい・・・なんて思っていたのを思い出しました。
第650話 60.05.24 山村刑事左遷命令 (山さん)船戸順 織本順吉 立川光貴 竹井みどり
夜の街で車道を歩いていた浮浪者はひき逃げされ即死した。
山さんたちの調べから、事件を起こした車の持ち主は代議士の横田だと判明したが、それから間もなくして横田のお抱え運転手である奥寺が、弁護士の牛島に付き添われ自首してきた。
山さんたちは早速奥寺を取り調べたが、奥寺の自供は矛盾しており、山さんは実際は横井が運転していたと考える。
政治生命失うのを恐れて、奥寺を身代わり出頭させたものと断定し、目撃者の発見に全力を傾けた。
数日後、山さんは浮浪者仲間からの、聞き込みから同じく浮浪者の脇田が事件を目撃していること掴み接触したが、脇田はとぼけて本当のことを言おうとはしなかった。実はは脇田は横井の息のかかったヤクザ者にすでに脅されて、見張られていたのだ。
山さんは安全を約束する条件で証言させようとした矢先、何者かが二人を狙ってオートバイで突っ込み、離れ離れになったところで脇田が刺されてしまった。幸い脇田の傷は浅かったものの、脇田は怯えて口を閉ざしてしまう。
一方、山さんは事件当日に横井の車に同乗していたホステスの佳美のもとを訪れたが、彼女も真実を言おうとはしなかった。
その夜、牛島が山さんに接近、山さんを昇進させることを条件に事件から手を引くよう、取引きを申し出てきたが、山さんはきっぱりと断る。
しばらくして意を決した山さんは横井を強引に現場検証に連れ出し、自供まで追い込んだが、その手法が違法だということで、横井は釈放され、更にはマスコミに叩かれ、とうとう左遷されることに決まってしまうが・・・・。
正式にはアナウンスされていませんが、久々に長野さん脚本と豪華なゲスト、これも久々な山村家の描写、なによりも山さんが左遷される(!?)という(警部補から巡査部長に降格された上で左遷ということで納得しています)、衝撃的な展開から、650回記念作品として制作されたのではないかと思います。実際には、すでに決定して発表目前だったラガー殉職が650回記念を担うような恰好になりましたが、その前の引き締め作品として、番組に緊張感を与えています。
弱者が被害者の場合、間違いなく捜査に燃える山さんが、久々に「行き過ぎ」ますが、それでも山さんしかできない捜査ですし、山さんだからこそ「行き過ぎながら」冷静に次の手を打っていく姿には安定感があります。
久々にボスと山さんの二人っきりの会話もあり、山さんファンとしてはヤキモキしながら興味深く見ることができると思います。
そういえば550回記念作でも立川さんはゲスト出演していますので、翌年のDJ登場時も含めて、記念作に縁深い方です。
竹井みどりさんのホステス役も当時かなり意外で豪華だなぁ・・・と思ったものです。ゲスト主演格の俳優さんが5名の出演されていますから、相当豪華です。
【地上波放送】
▼チバテレ ボン&ロッキー編
第300話 53.04.28 =300回記念作= 男たちの詩 (ボス・チーム)
セミレギュラー:沖雅也/菅井きん 三上剛 ハーディラ・ホム・ヒンメルブラウ号
ゲスト:吉田太門 新井和夫 菊地勇一 八名信夫 藤田康之 多宮健一 加地健太郎 福中康治 島村卓志 津賀有子 柚木悦子 満山恵子 伊波京子
脚本:小川英 四十物光男
監督:竹林進
白昼の新宿副都心高層ビル群の広場。
なにか物思いにふけるボスが、何かに気付いた途端何者かの狙撃に遭い倒れた。
すぐに警察病院に搬送され、一刻も早く手術をしないと危険な重症であるにもかかわらず、ボスは山さんが来るまでがんとして手術どころか麻酔を打つのも拒んだ。局部麻酔で急場をしのぎ、山さんに事件の状況を伝え、捜査を任せた後にボスの手術は開始された。
ボスが狙撃された場所は建設前にマカロニが刺殺された現場であった。
その周辺を調べたところ、4日後にオープンする銀行があり、当日には本店から大量の現金が輸送されてくることが判明、さらにボスを狙撃した一味には警官の姿をしていた者がいたことが判り、山さんは銀行に日程変更を申し出るものの聞き入れられなかった。
そのころ、手術が成功したボスは病室で死んだマカロニ・ジーパン・テキサスの夢を見ていた・・・彼らの在りし日の姿がよぎり、その後・・・。
一方、山田署に転勤したスコッチが七曲署管内で隠密に捜査を開始、警察犬ジュンも助っ人として参加した。
さらに、ボスの看護にはジーパンの母・たきが当たることとなった。
しかしなかなか犯人一味の全体像が見えてこない・・・さらに入院中の「唯一の手がかり」のボスに誤った投薬を仕向ける者が現れ、ボスの生命も危険にさらされていた。
もしかすると警察官が関わっているかもしれない・・・その危惧、そして何よりも殉職した部下たちに申し訳が立たないという思いで、まだ傷が癒えていないのにもかかわらず、ボスが捜査の第一線に出張る・・・。
番組的に円熟した時期に入り、安定した人気を維持していた頃の300回記念作品。
ボスが撃たれるという衝撃的な出来事から端を発し、スコッチや警察犬ジュン、そして柴田たきの助っ人が参戦し、警察官が関わっている可能性のある犯人一味に挑みます。
イヴェント的要素を取り入れながら太陽の基本を確り提示した意欲作で、無論これまでの「殉職シーン」も投入し話題になった作品であり、それまであまり総集編的な構成の作品が無かった太陽の中で、しばらくの間「記念編の決定版」的な立ち位置の作品でもありました。
ゲスト的にはセミレギュラーの投入で少々寂しい感じですが、八名信夫さんが唯一太陽に参加された作品であります。
▼TVQ マカロニ編
第33話 48.03.02 刑事の指に小鳥が… (殿下)吉行和子 柳生博 練木二郎
妹・京子と街を歩きながら殿下は彼女の悩みを聞いていた。
作曲家志望の音大生と結婚したいのだといい、殿下に父親を説得してもらいたいと云う。
そんな話を聞いて、殿下は漫画家・谷口の夫婦のことを思い出す。
ちょっと前までは売れっ子作家だったが、現在夫は殆ど仕事を失いアルコール中毒になり、妻はバー勤めで生計を支えていた。
作家と結婚すると、谷口夫婦のように苦労するぞと京子を諭すが、京子は全く意に介さない。
早朝、山さんたちはあるマンションの傍らで発見された転落死体を検分していたが、どうやらマンションに盗みに入ろうとよじ登っていた時に転落したらしい。周囲の者はだれもこの事件に気付いていなかった。殿下が遅れて駆け付けたが、遺体の男に見覚えがあった。
この間京子に話して聞かせた漫画家・谷口の妻・澄江に執拗に付きまとって、殿下が澄江から相談を受けていた辻という若い男だった。
早速、マンションにある谷口宅を訪問してみると、谷口は昨日から帰宅していないこと、事件のことは知らなかったと澄江は言う。ふと部屋にある1羽が入る鳥かごに目をやった殿下は、以前2羽いた事に気付いたがもう1羽には逃げられてしまったと澄江はいう。
谷口家と辻の事件はひと月前に発生した。
辻は澄江に付きまとうだけで何もしてこないというが澄江は逮捕してほしいという。一方夫の谷口は以前の売れっ子ぶりが嘘のように荒れていた。
部屋への投石等があったが、その後なぜか澄江は被害届を出さなかったので、その件はそこで一旦終了した。
現在、澄江は妊娠4か月でバーを休んでいた。幾度か澄江に事情を聞いているうち、澄江の方から殿下が何故刑事になったのかを尋ねられた。
殿下の父は厳格な検事で、常に「男らしくなれ」と言われていたこともあったが、男子校で上級生からラブレターを貰ったことがトラウマになり男らしい職業の刑事になったものの、当人は高所恐怖症で今でも死体を見ると背筋が寒くなると答えた。
辻の検死が終わった。転落死には間違いないが、手には地底深いところにある土が検出され、辻のバイクにもその痕跡があった。
何のためにそのような土が付いたのか、一係では該当する土地のビル工事現場を調査することとした。
さらに事件以来行方がつかめない谷口の動向も気になるところで、ひょっとすると辻が死んだことに関与しているのかとの疑問もわいた。
そんな混沌とした中、谷口の靴が海岸の崖で発見され、辻がつけていた土も付着していた。谷口が自殺?そんな人間には思えなかったマカロニは真犯人はひょっとして澄江ではないかと推理したところ、殿下が激怒した・・・。
色々調べたところ、時間的に都内で例の土が一般人の靴に付着することは考えられなかった。但し、町田の宅地開発の埋め立てに使われているという。
殿下はその宅地分譲地の購入者リストを調べてみたところ、谷口の名前があり、殿下はその土地の存在は澄江から聞いていなかった。ただ、赤ん坊が生まれたら今のマンションは出ていかなければならないこと、谷口が本当は出産に反対していることは聞いていた。
殿下は何か胸騒ぎを感じて、谷口名義の土地に行ってみると、最近埋めたような跡があった・・・・。
殿下の性格再設定作であり、かつ殿下初の単独主演編になります。
後の「世にも優しい刑事」という殿下のキャッチフレーズの大元になっており、さらに殿下の家族も出演するという殿下尽くし状態。
妹・京子役の三谷文乃さんはオーディションで選ばれた新人。
後に鮫島シリーズを執筆する、ハッキリとしたキャラクター像を太陽で示してきた市川森一さんがその生みの親となりましたが、ここまで極端だと演じる小野寺さんもパーソナルな部分と合致しないところが多くなるので(殿下の優しいボンボン的な面と、小野寺さんご自身の自立して家庭も持っている頼もしい部分と)、当初は困惑なされたと思いますが、役と小野寺さんご自身を総合的にうまく融合していってジーパン編で殿下が完成する感じになります。
マカロニ編も中盤にきて、他のレギュラーにもキャラクター力を付け始めた頃の最終段階で、すでにショーケンさんの欠場を見越した動きにも見えます。
もう一つは、放送延長による予算調整の関係もあったそうです。(特に長さんや殿下の欠場はその影響。)
本来であれば、メインのショーケンさんをもっと活躍させたかったというのが本音だと思いますが、メインどころが皆掛け持ち出演なので、当初サブ的な立ち位置だった殿下に白羽の矢が立ったのは当然ということではありますが、嬉しいことにそれは長さんにまで波及します。
なにしろ、初主演#22は山本監督らスタッフから盛り上がって出来上がった作品だったようですから、実はマカロニ編(ジーパン編)というのは、小野寺さんと辰平さんにとっては、出世シーズンといっても過言ではないと思います。
さて、話自体はホラーチックなミステリー調の中身で、殿下の知り合いの漫画家夫婦の悲劇を描きます。
吉行さんの演じる「女性の狂気」がかなり怖いです。
野鳥の会現会長も初登場、柳生さんはこういう役を演じられると、天下一品だ・・・・。