快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  直虎の井伊家と家康の徳川家の共通点 それは多重防御システム

2017-01-21 00:05:33 | 地震 津波
 徳川氏の周囲には織田氏、武田氏、今川氏、北条氏、そして豊臣氏と言うように、そして井伊家も周囲には今川氏、徳川氏、武田氏と言うように、自分より強力な大名がいたのが共通点である事は言うまでも有りません。

 井伊家の方は特に今川氏との関係で大変だったようです。

引用開始(一部抜粋)

http://yppco.jp/blog/person/iike-dansi
こんなに死んで大丈夫?大河ドラマ井伊家の男子達:死因考察

ざっくばらんにまとめると井伊家男子の死因の大半は今川氏の命令に従わなければならない立場にあったためと言うことができそうです。当時の井伊氏は今川氏の命令を受けながら井伊谷を治める言わば中間管理職のようなものでした、井伊家内部では家老小野氏との対立がありながらも、上司である力の強い今川氏の命令を聞かなければなりません。
(中略)
このように内からも外からも両方圧力をかけられた井伊氏は死ぬと分かっていても男子を送り出さなくてはならず、とうとう残ったのが女である直虎とわずか2才の虎松(のちの直政)のみとなってしまったのです。

引用終了

 このような状況から筆者は徳川氏との共通点が更にあると思いました。
 それは多重防御システムです。

 家康の徳川家が作った多重防御システムは次の通りです。
 自分の居城で戦うと、大地震で倒壊するリスクがあったり、或いはより強い大名に城を落とされるリスクが有る。
 そこで野戦に出ていれば仮に城を落とされても城主不在で切腹は無い。
 それでも野戦の本陣が落とされる(馬印が倒される)可能性が有るから、影武者を使う。
 城を捨てて城主が逃げるのはもう負けたと見なされる「逃げ恥」。
 野戦の本陣を捨てて退却するのは、本陣移動或いは退却しながらの迎撃とも解釈できるので許容される範囲の「逃げ恥」。
 一方、直虎の井伊家が作った多重防御システムは次の通りです。
 男子は殺されるか危険な戦場に駆り出される。
 なので男ならまず召集がかかるずっと前に出家してかわす。
 それでも男では処刑または暗殺される可能性があるなら女を城主にしてかわす。
 それでもまだ危ないなら出家する。
 出家しても男なら処刑または暗殺の可能性はゼロでは無いが、出家した女を流石に処刑はできない。
 危険な戦場に駆り出されるのを逃れる為に、直前になって男の城主が出家するのは、許されない「逃げ恥」。
 女なら元々危険な戦場に駆り出される可能性は無いのと、女城主が危険を察知して出家するのは、許さる「逃げ恥」。
 ところで井伊直虎が男であった可能性もあるという説が出ているようです。

引用開始(一部抜粋)

http://www.sankei.com/west/news/161215/wst1612150007-n1.html

おんな城主・井伊直虎、実は男だった!?京都の美術館が発表 NHK来年の大河ドラマ主人公

 戦国時代が舞台となる来年1月のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公・井伊直虎について、井伊美術館(京都市東山区)は14日、井伊家が所有する古文書に「井伊(次郎)直虎」を男子とする記述が見つかったと発表した。直虎は別の文書から女性とされてきたが、もともと史料に乏しいこともあり、同美術館は「もしかしたら直虎は男だったかもしれない。今後、さらに研究が進んでほしい」としている。

引用終了

 と言う事のようですが、実際に女であったか男であったかはあまり問題では無く、要するに井伊家の元服した男では今川氏やその家臣から狙われたり、或いは今川軍として戦闘の中でも危険な方の部隊に参加させられたりして死亡する確率が高いので、表面上は女性を家のトップに置かざるを得なかった、と筆者は考えています。