快気分析

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仕組みとアプローチ -  円安と資源価格上昇

2022-06-09 07:46:53 | 国富の獲得か流出か
 今日の為替相場は例えば1ドル約134円と、かなりのスピードで円安が進んでいます。
 対ドルだけでなく、その他多くの外貨に対しても円安が進んでいると言う状況で、なので輸入している鉱物やエネルギー資源、食糧資源だけでなく工業製品までも上昇しているわけです。
 それで「円安のメリットをうまくチャンスにするにはとりあえず外国人観光客」と言う考え方で、外国人観光客に期待する動きも有るようです。
 これについてはまああまり期待できないのではないかと思っています。
 今の状況では各国とも自国民が海外旅行して自国の国富が流出するような事を簡単に容認するのかどうか、と言う点と、今はロシア問題でロシアに同調している国々からの観光客は期待できません。
 それと新型コロナがやや下火になったと思いきや最近はサル痘の話も出て来てます。
 観光客誘致がダメとは言いきれませんがあまり期待できないし、仮に観光客が来てもその国の資本が日本の観光スポットのホテルとかを買って収益を自国に持ち出して、結局は日本人にはお金が落ちない、と言う結果だって十分に考えられます。
 そこでやはり国際紛争が悪化している昨今で重要なのはエネルギーや食糧の国内自給を進めると言う事になるかと思えます。
 こんな事をするとまた20世紀末の頃のように「お前の国は自国の食糧やエネルギーを公的に保護しているわけでそれって保護主義だろう」などと言われるのではないか?と言う懸念が有ると思う人は少なくないかも知れませんが、これだけ軍事的要因で資源価格が上昇、それだけでなく昨今の世界的な天候異変での農産物の不作などが有ると、「保護でもしないと危ないから保護している」と堂々と言えるのではないでしょうか。
 と言うわけでまずは日本の(豊かな?)放置林と言う再生エネルギーの利用、耕作放棄地やその他の様々な土地を利用して食糧自給に公的資金比率を増やし、「国防、国土強靭化」をこれまで以上に進めるべきと考えるのが普通と思っています。
 

仕組みとアプローチ -  資源価格上昇なのになぜ国内の放置林が利用されないのか

2022-06-09 07:00:33 | 国富の獲得か流出か
 原油、天然ガス、小麦、食用油など世界的な価格高騰が顕著です。
 それで国内でも食料や燃料、電力料金、木材などの価格高騰が目立つようになり、それだけでなく木材や電力などは価格がどうであろうとそのものの総量自体が不足するかどうか、と言う懸念が出て来ているようです。
 個人的な考え方に過ぎませんが、それなら国内のスギなどの放置林を何故利用できないのか?と思っています。
 スギ、ヒノキ、竹などの放置林、特に杉ですが確かに放置林の杉は手入れがされてなくて建材には不向きなケースが多いようです。
 しかし全てが利用できないと言う程でもなく、最近は優れた集成材や合板なども作れるのでもっと利用できるはずではないでしょうか。
 それと建材に使えない木部、枝葉や樹皮などは直接燃やせば火力発電などにも使えるはずだし、杉に対応できる薪ストーブなら利用可能、また木材ペレットとそれを利用するストーブとかも有るだけでなく、バイオエタノールも場合によっては将来可能かも知れません。
 実は放置林の山林所有者には「伐採、搬出、製材をやってくれるならタダで樹木はあげても良いのだけど」と言う人も少なくないのですが、それらの状況で放置林に手が入ったと言う話はあまり聞きません。
 放置林の木材やエネルギー、もしかして繊維や紙などにも利用できるかどうか、と言う事に関して、現状ではあまりにも国や自治体の公的補助が少な過ぎかと思えます。
 公的事業と言えば公共施設、インフラなどの新設や維持などが有りますが、これらはエネルギーを消費するものであって、草木と言う再生エネルギーを発生するものでは有りません。
 エネルギーを発生させる公的資金の比率が少ないから、当然のようにエネルギーを輸入しなければならなくなるわけで、それで今は円安が進んでいる面も有るのではないでしょうか。
 まずは再生エネルギーとしての放置林の利用、伐採、枝打ちした後にどの植物を繁殖させれば最も効率的かなどについて対策する必要かと思えます。
 一時は「縦割り110番」などで行政の縦割りについてメスをいれる動きが有ったのですが、日本のエネルギー自給率の低さこそ「縦割り行政」の最たる結果ではないでしょうか。
 農林水産省、国土交通省、経済産業省、厚生労働省など各省庁個々はそれなりに優れているのでしょうが、各省庁の利害だけで動いている面が多いからこそ日本全体としてはあまりメリットが出ていない、と言う面は有るかも知れません。