ガイコツ。色鉛筆の作品。24.5cm×17.5cmの大きさ。
「骸骨の絵を描いて欲しいなぁ」と言っていたのを覚えていてくれたのか、見せてくれました。
ヒロク二さんが云うには、「骸骨と云っても本物の骸骨を描いている訳じゃないんだ。マンガなんかにあるだろう、丸い目が二つあって歯と輪郭があって、ハイ骸骨という絵。そういう既成概念のからの骸骨が私にとっての骸骨なんだ。」という。
実は、結婚前にヒロク二さんの話を聞いているうちに「この人は考えすぎなんじゃないだろうか?」と思い、思い切ってギャグ漫画、山上たつひこの「がきデカ」を渡してみたことがある。「たまには、頭を空にしないと駄目よ」と、一冊だけ渡した。下品極まりないマンガだけど、ギャグがシュールだったので、どんな答えが返ってくるのか楽しみだった。そうしたら、電話で「このがきデカという人は、いつ寝るのですか?」と聞かれてスゴーク困った。ヒロク二さんの話は難解だが、理詰めな所があるのだと思った。苦しかろうが、考える人。それがヒロク二さんだ。
仕事台に分類された色鉛筆。鉛筆は1本、1本自分で使いやすいように削られている。決して、職人肌の人ではないが、自然とそうなっている。鉛筆を削るのを手伝ったことがあるが、折れないよう、尚且つ長い時間描き続けることが出来るように削るのが真似できない。
いつも、背中姿。達磨になっているのではと思うときもある。
暑い中、クーラーも入れず頑張っています。