ヒロクニさんも仏にすがる気持ちが強い頃、描かれた作品。
作品の中にこめられた祈りと怒りが同居している。
祈りだけですまない所がヒロクニさんらしい。
赤裸々というか、気持ちがそのまま出ている作品です。
東北地方太平洋沖地震で、被災された方々にはお見舞い申しあげます。
わたし達は、阪神大震災に遭いました。
テレビをつけると実際にどれだけ大変で辛いか、また不安に陥っているか想像すると声が出ません。ヒロクニさんもわたしも、涙で頬をぬらし、暗い気持ちになりました。阪神大震災より深刻だと思います。
個人的な震災の話ですが、わたしの職場は神戸市長田区にあり、震災での移転と仕事もあったりなかったりで帰ってと言われることも多い状態になりました。ヒロクニさんは震災後に個展をしました。震災の街の中で、妙な元気を与えた個展会場になり、いい個展だったとわたしも記憶しています。わたしの心配は、収入が極端に不安定になったことが一番深刻で、その個展を終えた後も、地震のパニックからくる火事場の馬鹿力と、「がんばらなくっちゃ」という気持ち、そして、思うように事態は展開しないことからくる「苛立ち」が交互に起こり、時間がたつにつれ「焦り」の感情がおそったことを思いだします。
わたしは、住居を移転する決意と大阪での再就職を考えながら、寄り道をしてしまい大阪で派遣にたどりついたのは1年後・・・。書けば長々となるので書きませんが、震災から非常に「一生懸命だったと思う」。しかし、一番いけなかったと思うのは「わたしは、どうしてこんな目に逢わなければならないのだろう」という思いがあったのが一番いけなかったと思う。現実を淡々と受け入れることが出来れば心も身体も、もう少し楽だたろうにと今になって思うだけ。その心の為に疲れていたような気がする。
今、わたしに出来ることは義援金を出来るだけ用意して役立ててもらうこと。
阪神大震災で支給された義援金はとてもありがたかった。
すごく助けられたと思っている。
楽しく節約して、長期的に支援できればと思っている。
我が家、貯金なんてないのです。