武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

鶏(色鉛筆作品紹介603)と 徳之島の思い出

2021-05-06 18:22:23 | Weblog

この絵は、5月に仕上がった作品。

新作です。

この絵は、「鶏が、ピンクのショッキングバッグを持って、ヒールを履きショッピングに行く様子。」だそうです。

私は、「にわとりですか?」と驚く。

「確かに、にわとりだ。」と言い、頷いた。

これ以上、どう言っていいのか?

頭の中がシーンと静まりかえってしまう。

「にわとりって、ちょっと飛ぶよねぇ~。」と言ってみた。

ヒロクニさんは、「意外と飛び上がったりするから、驚いたことがあってねぇ~。」と言います。

 

この鶏の形のデッサンは、何枚も描かれているのを見ていました。

この紹介した絵の前にも、類似したものを描いていました。

今回の絵が、一番、形がはっきりしていて骨太なものになっています。

鶏の思い出というか、話はよくします。

特に、子供の頃、鶏小屋に落ちた話をする。

屋根の上に登っていて、屋根から下に見える「鶏小屋」を覗こうとしたら、

落ちてしまったらしく、鶏の鳴き声と飛び上がる鶏にもみくちゃにされ、

「鶏より、俺の方が驚いてる。」と言い張るのです。

「すごいジャンプ力らしく、鶏って飛ぶんやねぇ~。」と。

家族は、いったい何の騒ぎかと、家族が騒いでいたりして、

その時の賑やかな様子を話してくれます。

鶏の様子が不思議だったらしい。

また、「何でも不思議に思う子供」だったらしく、電線が垂れているのを見つけて、触ってみたらビリビリして、この感覚は何だ?と長い間だ疑問に思っていたという話も。

(それより電線が垂れ下がって放置されている状態にある方が、怖いと思います・・・)

子供の頃、あらゆる事に不思議に思うことが多かったようで、多感な幼少期を送っていたみたい。

海の波にも・・・・。

ヒロクニさんの幼少期は、鹿児島県にある離島の「徳之島」なのです。

一度、生家のあった所を一緒に訪ねたことがあります。

話に聞いていた、よく登って海を見ていたというガジュマルの木も健在で、

話に聞いていたとおりに、家の横の方に、高千穂神社の階段と坂があり、

見下ろす崖のような所もあったのです。

子供の頃の記憶をわりと克明に、特に土地の様子を覚えているのに感心しました。

今回紹介した絵は、郷愁というかフォークロアな部分を感じる作品なのでは?と思いました。

鳥がモチーフとして絵に登場するのは、ほとんどないのです。

やはり、自分に縁のある“にわとり”を選んでいると思う。

また、思い出として、街の絵は、地図のように思えるときがありますが、徳之島を訪ねた時も、坂とか、道が伸びていたとか、海の波の様子を話してくれるのを聞いている。土地の様子がよく分かる説明で、それにも感心した。

もうこの頃から、今の絵を描く資質があったのかもしれないと思う。

そのヒロクニさんなんですが、さっき「茶碗を洗った後のスポンジは、上のところへ必ず置くようにしなさい。」と注意しに来ました。

私、まだ今日は茶碗を洗った記憶がなく、何もしていないと思うのですが、注意を受けました。

何かモヤモヤします。

だけど、記憶が全くないので「そうかな?」と。

口答えしたら、文句を言われそうなので「細かいことはどうでもいい!」と言い聞かせました。トホホ・・・の気分。本当は自分が上げ忘れているのと違うの?と思うのだが・・・。「どっちでもいい!」と思い、「ハイ。」と言う私。

なんで私がと思いながらトホホ・・・と、苦笑いしてます。

 

 

まあ、気分を変えて、晴れた日の庭を。

↑雨が降った翌日です。

ジャーマンアイリスが、一本の軸から三連咲いています。

一気に3つの花が咲くのは、初めてのこと。

ジャーマンアイリスが終わると、だんだん庭はトマトや、夏の花に・・。

今は、ビオラの種を採取する段階にいます。

庭に来たヒロクニさんが、はじめて花をじっくり観賞してくれました。

「このビオラ、皆笑っているように見えるね。」と。

私は、「やっとじっくり見てくれたんだね。」と言い、

「買えない私だけのビオラは、暑苦しいって不評だけど、私だけのビオラで、店にはないのォ!」と、力説しました。

「バートシェンナーの茶色とか、クロームイエローの黄色とか!」と付け加えておいた。油絵具での色の呼び方で強調しておきました。

 

↑妹のために野バラを摘みました。

今、花の咲く季節になっていました。

とてもあっけなく、妹を亡くしたのです。

このところ、バタバタしてブログが更新できませんでした。

でも、時々、上を向いて話しかけます。

「人は死んだらおしまい」とは、思ってないのです。

 

 

 


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3 コメント

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ともりんへ追記 (さほりん)
2021-05-11 11:26:04
文章が変になっていました。
返信の文章がおかしなことになっていました。

普通は1つ咲いたら、次の花が膨らんできて、というのでは一気でした。
→「普通は1つ咲いたら、次の花が膨らんできて、という風に順々に咲くのですが、一気に3つも咲くのは初めてで

文章がおかしくなっていました。老眼が進んでいて字が見え難い時がある現実・・・。時々、老眼鏡かけるのですがね。
返信する
ショッピングバッグとはっきり言っていました。 (さほりん)
2021-05-11 11:16:02
コメントありがとうございます。
ともりんの言うように、この形ありきで、後から「鶏」と理由付けしたかもしれませんね。私には、きっぱり「鶏がショッピングバッグを持ってショッピングに行こうとしているところ。」と、いきなり言うヒロクニさんなのですが・・・。変な説得性があります。(笑)絵は、厚い紙なのですが、なめしてあります。そこまで、もうわかるなんて!ともりんは凄い!

スポンジの位置がとても気になるヒロクニ画伯。もう、何回も注意を受けています。もう、その位置に置いてあったら、私がしたという事になっているのかも?ともりんも時々あるのですね。2人の暮らしは、「どちらかがした。」ということになるので、思いこまれると、思い込んだもの勝ちになります。私も、ヒロクニさんに疑いをかけるので、お互い様なんでしょう。(しかし、言い方がちょっと憎たらしい感じがあるのが・・・・難点かも。)

ジャーマンアイリスは、普通は1つ咲いたら、次の花が膨らんできて、というのでは一気でした。それに驚きました。ビオラは、クラッシックで重厚感があるというご理解ありがとう!嬉しい!ともりんは、私の理解者になってくれてありがとう。お顔を拝見したくなります。
野バラをのせた机は、以前写した薄いピンクの板で同じものになります。ともりんは、記憶力がとてもいいのに驚きます。
いつも心温かいコメントありがとう。感謝!
返信する
Unknown (ともりん)
2021-05-09 18:07:42
「鶏がピンクの~」、そう思って作品を見ると確かに、その通りに見えます。
ずーっと見ていると、鶏が描きたいのではなくてこの鶏のモチーフが描きたかったのかな、と、ふと思いました。
鶏のモチーフを描くと、この鶏の色は青で、青にしっくりくるのはピンクで、鶏が持っているものは?ショッピンクバッグかな……等々、想像(妄想?)しながら、作品を鑑賞しました。
最初は「え、にわとり?」と思いましたが、ずっとみているうちに、にわとり以外には見えなくなってきました。
紙の、なめした感じでしょうか、ひびの感じも素敵です。

茶碗洗った後のスポンジで「注意を受けた」こと、何も言わず目をつぶりうなづきながら、さほりんの肩を静かにぽんぽんと叩いている気持ちになりました。
モヤモヤします。そんなことも(多々)あります。色々わかります。

ジャーマンアイリス、一本の軸から三連に驚きました。そのように咲くのですね。すごくゴージャスです。
さほりんだけのビオラは、暑苦しい色ということはなく、クラシックで重厚感がある、と私は思っています。
野バラの葉の緑が鮮やかです。
置かれているピンクのテーブルは、以前にもブログでご紹介いただいた、薄いピンクで塗られたテーブルでしょうか。
テーブルのピンクと野ばら、木々の葉の影が美しいです。
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