空のような作品だなぁ~と、手にとってみた。
裏をみると、「くもから雲へ」2018と書かれていた。
爽やかな空色に、顔のようなものが描かれていて、ちょっと眉間に皺を寄せてしまった。
この顔が、私はどうやら好きでないようです。
それにしても、この顔が太宰治に見えるのは何で?
↑太宰治のポートレイト
コロナウイルスにて自粛している内に、ヒロクニさんは太りました。
「えっ、ヒロクニさんお腹の部分が太っている~~。」と、声を上げた。
「太ったヒロクニさんって、初めて見る。何か変な感じ。」と、言った。
返事は、「そうかぇ。」と。
冬が終わって、春になると電車で出かけて、散歩をするのですが、
自粛しているので、春が来ても、冬の状態がずっと続いているような感じの生活。
究極、楽しみは食べることに行き着き、
あれ食べたい、コレ食べたいと、食べ物のことばかり私に言う。
「ハイ、ハイ」と言って作っている。
「今日の夕食も美味しかったねぇ~。」と、満足そう。
「まだ、豚にはなってないから、あまり気にしなくていいよ。」と言うと、
「そうかぇ。」と返事。
今日は、餃子を作って欲しいそう。
茄子入りの餃子にしようかな?と思っている。
具にちょっと、とろみが出て美味しい。
2人分なのに、30個出来てしまうのでした。
そんな具合に日々を送っているが中、ヒロクニさんが独自に録音したテープは健在で、
今日はイタリアの音楽が流れてきた。
「ドメニコ・モドゥーニョだよ。恐ろしく不良でないと、こういう音楽は聴かないの。」と一言。
「不良」と言えば、ヒロクニさんが経営していたロック喫茶に行くようになった人の話で、
「悪くなってきたら行くんですわ。」と、言っていたデザイナーが居て、
「やっぱり不良のたまり場だったの?」と、私が言うと、
ヒロクニさんは、「そうじゃないって!」と、涙を浮かべながら誤解を解こうと必死だった。
「泣かなくてもいいじゃない。」と、その当時の私は天真爛漫な感じで言ったものだ。
簡単に言うと「非行」と「不良」の間には、精神性に違いがあるみたい。
悪くというより、何かを求めるようになるという事に落ち着いた。
話はそれましたが、我家でかかっていたドメニコ・モドゥーニョは、
「ヴォラーレ」という曲で、普通にどこかで聴いたことがある音楽でした。
1958年に大ヒットしたらしく、いろんな人が歌っています。
陽気で、大らかで、現在の音楽よりゆったりと聴けると思います。
聴かれたい方は、Volare - Domenico Modugno - Nel blu dipinto di blu で検索すると、
Youtubuで聴けます。
ヒロクニさんのテープは、また、アマリア・ロドリゲスがかかり、
「ブルガリア合唱団の演奏です。」と言ったかと思うと、ジャズのピアノが延々とかかっています。
私は、ブルガリア合唱団ってどんな感じなのだろうと、ずっと待っていたのですが・・・、
まったく録音されていなかった模様。
↓我家の庭は、次々とジャーマンアイリスが、花が萎むと、新しい花が咲き出しを繰り返しています。
今年は、初めてバラの花が咲きました。
↑このバラは元々植えてあったようなのですが、こんな風にきれいに咲いたのは初めてです。
小さな花で、とても地味なバラの花。
慎ましやかなバラの花を選んだ、先住のご夫婦の人柄に思いを寄せました。
↑イタリアンパセリの種を撒きました。(種を採取していて良かった)
↑鉢植えで育てることが出来る、イタリアントマト。
プチトマトなのですが、これは毎年植えています。
発芽もわりと良くて気に入っている。
さやいんげんや、枝豆の種も蒔いています。
種を撒くのは、楽しい。
ずっと見ていると、空の果てに吸いこまれそうな錯覚に陥ります。
空や海、深い森を見ていると、上下左右の感覚がわからなってきて
不安とも恐怖ともわからない怖さを感じる、あの感覚を感じました。
そして、顔もちょっと怖いです。
「天網恢恢疎にして漏らさず」のような天の目を連想します。
さほりんの茄子餃子、美味しそうです。
茄子のとろみ、噛んだ瞬間を想像するとたまりませんね。
しょうゆが合いそうです。
餃子は具を作るのも包むのも手間なのですが、食べるのは一瞬です。
でも、その一瞬がたまらなく美味しいので、「面倒だな~」と思っても作ってしまいます。
ドメニコ・モドゥーニョのヴォラーレ、YouTubeで聴きました。
子どもの頃に憧れていた、外国の日常生活の匂いがします。
真夏のとても暑い日に、下着のような薄着で汗をたくさんかきながら
何か作業をしている合い間に、氷をたくさん入れた冷たいジントニックかウォッカトニックを
大きなグラスで飲んでいるときに、流れているとぴったりな感じです。
ジャーマンアイリスは、優雅です。
日本の菖蒲やアヤメに似ていますが、決定的に洋風です。
白い5枚花弁のバラは、ノイバラの一種でしょうか。
強い芳香が、良い香りを漂わせていそうです。
大輪のバラもすてきですが、ノイバラやモッコウバラのように小さな花のバラは魅力的です。
我が家の庭もバラが咲き始めていますが、手のひらを広げたくらいに大きな花が大量に咲いて、なんだか怖いです。
空っていいですよね。
ヒロクニさんの絵の今回の顔。やっぱり恐怖めいたもの感じますの感想。同じです。
「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉、初めて知りました。調べてみると、老子からだそうで、「天道とは厳正なものであり、悪さをすれば必ず天罰が下る」という意味と知り、新鮮な気持ちになりました。
難しい言葉を知っているのですね。
茄子の餃子は、とろみがあって本当に美味しい。
わたしは、何時しか、餃子は手作りが美味しいと思いこむようになり、いつも餃子の皮に具を包んでいます。毎日するわけではないので、あまり上達しなくて、時間がかかっています。でも、美味しさのために、やってしまう。食べるのは、一瞬。この思いも同じです。
ドメニコ・モドゥーニョのヴォラーレは、ヒロクニさんがいう不良の香りはしないと思いません?
ただ、流行った時が、私の生まれる前なので、当時は、違ったニュアンスだったのかなぁ~と。
ともりんは、お酒を飲みながら・・と書いてあるので、お酒は強い方なのかしら?
それにしても、ともりんの書いた文章では、おしゃれなお酒の感じがします。
バラもそうなんだけど、西洋の花は、とてもにぎやかな感じで、華やか。何故か、日本の花は、たくさん咲いていても静かな感じ。
我家で咲いた、白いバラは、大家さんの両親が住んでいた家で、元々植わっていたものなんです。庭師さんがいたらしい。今は、築50年以上経ってしまっているから、当初より随分変わっていると思う。
黄色い水仙や、日本水仙、つつじ、柿の木、金木犀、みかん(はっさく)、ゆず、びわ(枯れてしまった)と、いろんなものが庭にあります。
白い小さいバラは、なんていう種類なんでしょうね。ともりんの家に庭があるの、初めて知ったわ。
なんか、華やかなイメージを持ってしまいました。
怖いくらい咲くなんて・・(笑)
今日は、どの絵をブログにと悩んでいます。