武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

神戸の街(色鉛筆作品674)と 瞑想三昧の妻の話

2022-06-04 18:22:12 | Weblog

この絵は、神戸の街。

海と山がある。

最所見た時は、竹とんぼでも飛んでるのか?と思い、

幼稚な見方をしていましたが、

どうもそうではないようだと見直した時に、

「ああ、風景なんだ、そして街なんだ!ああ、神戸に違いない。」と分った。

「星珈琲」と書かれた文字は、タイトルなんだと。

神戸にも長く行っていないので、思慕しているのかもしれない。

わたしは、左上の角の所の箇所が気に入っていて、

「この部分が好き。」と武内に伝えると、

「他の部分は?」と聞かれ、

「この部分にぞわっとくるものがあって、いい。」と独断と偏見を述べ、

他の部分には言及せずにおいた。

“竹とんぼ”の感想は、あまり言いたくない。

この作品は、2017年に描いたものに描き足し、

絵柄や色を変えたと聞いた。

もう、以前の絵は、忘れてしまっていて思い出せなくて、脳裏にこの絵が定着した。

このところ、はじけている作品が続く。

暑くなってきて、色鉛筆の芯の硬さもいい具合に柔らかくなるといいます。

そんな事、考えもしませんでした。

色鉛筆に関しては、職人みたいなんです。

サイズはA3サイズ。

気に入った作品のようで、もうパネル貼りされています。

 

 

ヒロク二さんの腫れ物も快方に向かい、

病院通いも、二週間に一回になり一安堵。

あまりにも腫れ物(おでき)が大きかったことから、看護婦さんから

「噂は聞いています。」と言われるぐらい。

こんなことで目立つなんて・・・と呆れています。

わたしの方は、実家に家族の様子を見に行ったり、

家事やら雑用やらの間を縫って、「瞑想」をするようになり、精神世界に入り浸る日々。

わざわざ、精神世界なんていって、勿体つけましたが、

そんな大げさなものではなく、

急に歯を食いしばるようになり、歯をガシガシと音を立てている自分が不気味だったのです。

「これって、どういうこと?」

「この行為をさせる正体は何だ!」と思い、

自分を見つめるということをしていました。

一週間ぐらい続けていると、どうも身体の下の方、下腹の方から何かが上ってくる感じがしました。

そうやって観察していると、下腹がぜんどう運動で激しく動く。

何だ!何だ?と思いながら、自分を見つめていると、

それは、「緊張」だったのです。

普段、ヒロク二さんが考えられないことをすると、感情が大きく揺れ、

それによって緊張し、また、緊張癖がついているんだと気がついた。

もともと、わたしに驚きやすく緊張しやすい性向があるということが分った。

ようするに、肝が据わっていないというもの。

長年溜めてきたものらしく、下腹のぜんどう運動が延々と続く。

そして、わたしが見たり聞いたりしているヒロク二さんの言動も、

胆力の座っていないわたしが見るから、すぐ驚愕!となるのだと。

違う人が見れば、全然違う捉え方をするということだ。

拒絶する人もいれば、笑って終わりの人もいるだろう。

もう、パブロフの犬のように、決まった反応をしていることも考えられる。

習慣化していて。

過去に培われてきた色眼鏡があるとするならば、

色眼鏡なく、まず自分が真っ白な状態になるのが理想だ。

この囚われのない、真っ白な自分を見出すことは、可能性を広げることになる。

(大げさですが・・・)

そんなことを思いつつ、「瞑想」しています。

しかし、自分のことが一番わかりにくい・・・・。

自分を知るというのは難しいものなんですね。

それに、あまり知りたくないという心理もある。

物が無くなったと思ったら、迷わずヒロク二さんがどこかへやった。

と、疑って決めてかかっていたり、わたしも碌なもんじゃない。

そうかと思ったら、ヒロク二さんは「なんでもわたしに聞けばいい。」と思っているようで、

「のこぎりどこへ行った?」(自分が使っていて、どこかへ)

「明日の天気は?」(これは、まだ許せる)

「あさっての天気は?」(そこまで知りません)

「どうして、今日はこんなに寒いの?」(詳しく知らない)

今回の瞑想期間中も、1時間の間に、6回ぐらい話かけてくるし・・・。

「大丈夫?」て。

「瞑想します。」って言っているのに、身体の具合が悪いと思いこむみたい・・・。

イライラしている内に、瞑想しているとは思えない状態よ。

ピーちゃんは、横になってしているわたしの胸の上でちょこんと座るし。

2人ともいいかげんにしてくれ!と強く思って目を開けると、

ヒロク二さんが、笑ってわたしを見てるのでした。

イライラしていると、お腹が硬くなってきているのが分りました。

この場合は「緊張」ではなく、「怒り」だ。

とにかく、暇があれば即瞑想。

長くしていたせいか、効果はあるみたいで、歯を噛み締める力が弱くなっているのです。

あまり効果を期待せず、ひたすら自分を見続けていただけなのですが、

効果はあると確信したので、これからも時折するつもり。

瞑想というより、内観法というものに近いのかもしれません。

白隠禅師も健康法として、内観を言われているようで、やはり禅の精神に近いのでしょう。

かのアップルの創設者、スティーブ・ジョブズも禅に興味を持って、

座禅、瞑想をしていたと記憶しています。

晩年の彼は、いい表情をしていたと思う。

わたしも素晴らしくなりたいが、現実は・・・・、と思いズーンと落ち込みますが、

器の小さい人わたしが、少しでもましになるように、自分らしく取り組んでいきたい。

(注意:瞑想は指導者が大切です)

ヒロク二さんと暮らしているうちに、こういうことに興味を持つようになったと思うと、

この結婚はよかったのか、悪かったのか?

複雑な気持ちにもなりますが、怪我の功名ということにしておきましょう。

庭は夏の入り口の様相。

↑左には、大きく茂る枝豆と、いんげん豆。

ビオラも種の採取が済んだら、夏の花にするつもり。

白いリボンで種の付いている茎で印しを。

↑いんげんの花も咲き出して、小さいさやが。

↑ペチュニアの左は、またしてもいんげん豆の葉。

食べれるスミレも茎が長くなって、もうそろそろ終わり。

↑夕日にあたるねぎの苗。

自分で育てた風味のよくないねぎに育つのでは?

こんな恐れを抱きつつ、もうすぐしたら植え替えます。

 

ちょっと、今、ヒロク二さんの方から音がして、

ガスストーブのスイッチを入れたのがわかったのです。

この暑いのにストーブに火を点けるって・・・・。

また、下腹が硬くなっていくのが感じられる。

おかしいと思いません?

また、瞑想しなくては。

異常者に思えるのですが、わたしなんか半袖で汗かいているのに。

おかしな夫婦の話をお読みくださり、ありがとうございます。

悟りでも開きたい気持ち・・・。

こんなことが重なって、歯を食いしばるようになるのか?と思い、トホホ・・。

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ギャラリー島田 特別企画展 ... | トップ | 地平の果てに(色鉛筆作品紹... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
顔がありますよね。 (さほりん)
2022-06-11 10:03:11
コメントありがとうございます。
人の顔に見えますよね。顔に見えるように描いているのかも。左の上の部分も遠目で見ると顔があるのに後から気がつきました。意図的に風景の中に人を埋め込んでいると思われる。以前、ヒロク二さんに「顔があるように見えるけど、顔がない風景の方が私はいい。」と言ったことがあります。(自分の好みを主張し、そういう絵を描かそうとたくらみましたが・・・、未だにそういう絵はない。)
ヒロク二さんの絵は、トリックが隠されていたり、脳髄が刺激されたり、時間をおいて旧作を見ても、古くならないようで、そこが面白さだと思います。ともりんの感想から、ヒロク二さんの絵の良さを改めて考えることになりました。日常的に見ていると客観的になりにくくなっているのが分りました。いつも素直な感想を寄せて下さってありがとうね。

ヒロク二さんと暮らすのも長くなりましたから、大丈夫ですよ。瞑想(内観)は、かなり効いていて下腹も落ち着いてきています。(笑)後から考えると、瞑想のじゃまをするのが楽しかったと思われる。笑っていたから・・・。ヒロク二さんもいたずらっ子のところもあるから、いたずらだったのでしょう。しかし、迷惑。ピピまで、参戦してねぇ~。
しかし、2人から愛されていると思えば、微笑ましい話。渦中にある時は、こうは思えなかったと思うから、一段落しているしています。「気持ちを楽に」とは、簡単にいえないと言う、ともりんのお心遣い、本当に親身になってくれているようで、ありがとう。ともりんのその気持ちは、ちゃんと伝わって、私にいい影響を及ぼしていると思います。改めて、ありがとうございます。

庭で勢いがいいのは、今は「えだまめ」。ビオラは種を取り終わったら、終わりで夏の花に。
初夏のストーブは、わけがわからないでしょ。あまり、深く考えないようにしています。薄着というのが、腹正しい・・。頭にくるのよ。

ギャラリーでオンライン・ミュージアムを覗いて下さり、ありがとうございます。もう少し、絵に接近した感じで鑑賞できたらいいと思うのですが、今は試行錯誤の段階ではないでしょうか?そう思って参加しています。まだまだ、試行錯誤の段階だと思います。ともりんの言うように、オンラインで好きな作家を見つけて、会場に見に行く人が増えるといいと私も思います。これから先、絵を楽しむスタイルも変わるかもしれません。敷居が高く感じられる、画廊の従来のイメージも。
それでも、ヒロク二さんだけは変らない。
こんなことを想像します。
いつも、貴重なコメントありがとうございます。

梅雨に入りましたが、いい時間を過ごされますように。
返信する
Unknown (ともりん)
2022-06-10 23:38:36
人の顔のようだな、というのが最初の感想です。でも、さほりんの解説を読みながら細部をそれぞれ見てみると、街だ!と思いました。これは、街です。
ちょっとマットな色の組み合わせが、ポップなのに重厚なというかぐーんと奥行のある感じがします。いつもながら、すてきな色彩があふれています。
ヒロクニ先生の作品が面白いなと思うのは、初見の感覚と、何かに気づいてから見た後の作品の感じ方がまったく変わることです。そして、変わった後はもうそのようにしか感じられなくなるところです。
絵画は、写実的なものを上手に描くことに目を奪われがちに思います。
でも、自分の感じ方に発見をしたり、少し見方を変える発送の転換をしたり、感覚だけではなく「これはなんだろう?」と考えてみたり、感覚を自由に遊んだり変えてみたり実験したりできるものなのだと、思いました。
こんな感覚はヒロクニ先生の作品に出会わなければ、そして、さほりんが作品の解説をしてくれなければわかりませんでした。改めて、ありがとうございます。

ヒロクニ先生の腫れ物が快方に向かっているとのこと、良かったです。病院通いが二週間に一度になったのであれば、さほりんのご負荷もちょっと軽減されるかな、と。
と言っても、瞑想と精神世界と下腹、いろいろな負荷がさほりんに……。
「気持ちを楽に」などというのは第三者が言う気休めだと考えているので、そういう言葉は発したくないです。でも、どうにかして気持ちが楽にできないかな、と考えます。
色々なことを試してみて、感覚的に合うものがあれば……と思うしかできません。
座禅や瞑想はされているので、あとは、指圧とか? 私は、足の裏や手のひらを揉むと、ちょっと気分がほぐれます。

夏のお庭らしく、緑がぐいぐい伸びてきていてわくわくします。植物の生命力はすごい! 白いリボンで種の付いている茎の目印にしているのですね。なるほど。効率的でわかりやすい工夫ですね。
初夏のストーブ、うーむ……。わからないです。窓から吹く風が寒かったのでしょうか。時折、風が寒いときがあるので、寒い……と思ってしまったのでしょうか。

ギャラリー島田さんのオンライン・ミュージアムを訪問しました。個々の作品を詳細に鑑賞でき、そして、その細部がきれいにオンライン画面に表現されていて、実際のギャラリーとは違う観点で楽しめました。
でも、やっぱり生の鑑賞とは違ってしまいますがそれは致し方ないですね。
今回は複数の作家さんたちの企画展なので、展示されている全体の雰囲気も感じたいなと思いました。
オンライン・ミュージアムでは全体の雰囲気が感じづらくて、ちょっと残念と思いましたが、Instagramを見たらその雰囲気が味わえました。新しい鑑賞法だなと感心しました。
オンライン・ミュージアムは、「絵画や美術はわからないけど興味がある」人たちが訪問しやすいと思います。これをきっかけに、興味を持った人はきっとギャラリーに行って生の作品に触れたくなると思います。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事