田中雄二の「映画の王様」

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ビデオ通話で西部劇談議『牛泥棒』

2023-04-16 21:24:25 | 駅馬車の会 西部劇Zoomミーティング

 今回のお題は、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演の『牛泥棒』(43)。日本では劇場未公開の作品で、長い間“伝説”になっていたが、今はBSで頻繁に放送され、DVDも出ている。いい映画だが、あまりにも暗く、後味も悪い。 

 この映画のフォンダは、冤罪に異を唱えない傍観者の役。その後悔が、後に『十二人の怒れる男』(57)の一人だけ無罪を主張する陪審員役につながったと考えると面白い。

 それにしてもこの邦題はひどい。原題の「オックスボー事件」のままでよかったのではないか。

「BSシネマ」『牛泥棒』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ece23e0e3797582cf82b0e8a091db19e


『十二人の怒れる男』

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/48358455b57d2667649ce495c8e7f9b8

 

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「羽生善治 52歳の格闘 ~藤井聡太との七番勝負~」(NHK)

2023-04-16 11:32:06 | テレビ

 現在の将棋界で無敵の強さを誇る藤井聡太六冠(20歳)が、思わぬ苦戦を強いられた王将戦七番勝負。立ちはだかったのは復調を果たした「レジェンド」羽生善治九段(52歳)だった。

 AIを駆使して研究を深め、正確無比な読みを誇る藤井。対する羽生は、藤井の経験が少ない作戦を採用、得意とする複雑な展開に持ち込む。両者の持ち味が存分に発揮された「天才対決」。熱戦の舞台裏で何が起こっていたのか、羽生の証言を軸に解き明かす。

 年齢も、経験も、背景も全く違う2人の対決の様子を興味深く見た。羽生が藤井を称して、「どんなところに球を投げても打たれてしまう感じがする」と語っていたのが面白かった。


『聖(さとし)の青春』(17)では、東出昌大が羽生を演じていた。

【コラム】「将棋に人生を懸けた男たち」将棋映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3c072b7951af6a14df820211d2dc89d5

『泣き虫しょったんの奇跡』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0ab5420b2b047e58451f584e3f26f3b2

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『ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~』(NHK)

2023-04-16 10:34:32 | テレビ

 庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』の製作現場に密着。新たなヒーローアクションに挑んだクリエーターたちの2年間の記録。主人公・本郷猛を演じた池松壮亮の頑張り、庵野監督とアクション監督の田渕景也との対立など、映画製作の裏側を知らされた。それにしても、監督とはつくづくわがままな輩だと思う。

 関係者へのインタビューなどの取材もそうだが、こうしたメーキング物を見ると、完成した映画の出来や好みとは別の感情が湧いて困るところがあるが、今回もそうだった。これを踏まえて、もう一度見直してみようかと思わせれば、よくできたドキュメンタリーということになるだろう。


『シン・仮面ライダー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/07a793b5e838aa3c4cd17ad9ca48e672

 

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「タイムマシーンにお願い」(89~93)

2023-04-16 00:35:23 | テレビ

 物理学者のサム・ベケット博士(スコット・バクラ)は砂漠に建てられた研究所でタイムトラベルの研究に没頭していた。しかし政府が助成金の打ち切りを表明。サムは自分の研究の価値を証明すべく、未完成のタイムマシンに試乗し、姿を消す。気がつくとサムはタイムスリップし、別人の体に乗り移っていた。

 主人公のサムがクォンタム・リープ(量子跳躍)というタイムトラベルを繰り返し、その時代の名もなき人々を助けるSFドラマ。サムはタイムリープによって精神(または魂)のみが過去の人物と入れ替わり、何らかの使命を果たすことで次のリープへと移ることを繰り返す。

 タイムリープは「ジギー」と呼ばれるコンピューターが管理しており、サムの相棒のアル(ディーン・ストックウェル)は、サムにしか見えないホログラムとして登場し、ジギーの予測などを伝えてサムを助ける。

 日本では、1992年9月から93年7月まで毎週金曜日WOWOWで放送された。

 当時のメモを見ると、プロデューサーはドナルド・P・ベルサリオで、音楽はマイク・ポスト。第1話の監督は俳優のデビッド・ヘミングスが担当している。

 例えば、74年のジョージ・フォアマン対モハメド・アリの一戦、64年のビートルズのアメリカ公演といった時事ネタや、『ロッキー』『ゴッドファーザー』『ドライビング Miss デイジー』『アパートの鍵貸します』、そしてハンフリー・ボガートや西部劇といった映画絡みのパロディも満載で、毎回楽しく見た覚えがあるが、確か途中で放送が打ち切られ、残念に思ったものだった。

https://www.youtube.com/watch?v=Y4YamBXhh0M

 

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