フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

屋根の上の猫

2017-08-01 07:12:55 | Weblog

このところ屋根に猫は登らなかったからウルーが呼んでいるのに姿を見つけることが出来なかった。「どこだ?」というと返事は聞こえるのだが姿が見えない。屋根とは思ってなかったから下ばかりさがしていた。「ここだよ。どこみてるの」という声が聞こえてやっと屋根にいるウルーを探し当てた。「珍しいな屋根にいるなんて」「うん」「ちょっと待っててね二階開けるから」「うん」と久しぶりに二階の窓から入ってきた。「ボケてんじゃないんだろうな?」「にゃあ」だって。猫が久しぶりに珍しいことをすると思ったらフランスではジャンヌモローが亡くなったって。89歳。フランス人っぽい大変魅力的な大女優でしたね。「死刑台のエレベーター」「突然炎のごとく」「雨のしのび逢い」「ビバマリア」思い出すだけでも名作ぞろいですね出演作は。日本の女優と違って老をものともせずしわくちゃの顔で年取ってからも映画に出ていましたね。存在感がありました。淋しい限りです。自宅で倒れていたのを発見されたってね。これもボケてチューブでぐるぐる巻きじゃなくてジャンヌらしくてよかったと思う。自然派は生き方も自然なんだよね。いよいよ僕らが知ってるスターも残り少なくなってきたが年とっても亡くなってもスターはスターなんだからあの時代はスゴイの一言だね。やっぱり表現者は普通の人であってはならない。そう思った。

コメント
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