コロナ騒動で行動自粛。人が街に出なくなったら「青空が戻った」「鳥が増えた」「個人じゃなくて社会の一員」「花がきれい」「考えることができた」なんて今までにない反応が返ってきてる。地球も有限なんだということを忘れて無限の富があるかのように思ってたなんてお笑い草だね。こういうの「暗闇の中の悟り」って言うんだってね。社会が変わる時ってこういうものなのかな。幕末の時も黒船が来てコレラ持ち込まれて江戸はほぼ壊滅状態になってこのありさまを底辺から見てた下級武士が幕末を動乱へと導いて行った。明治維新も「暗闇の中の悟り」であるとすれば幕藩体制を覆す社会変革の芽が人々の暮らしの中にあったのかもしれない。なにも歴史に名を残す人だけが社会を変えていったわけじゃないから。ちょっとした変化が人々の態度にあったんだろうね。今みたいにさ。距離をとって話す、マスクをする、手洗いをきっちりするなんて立派な態度変容だからね。そうやって社会を見ればおかしいことに気づく、失くしたものに気づく。本当の豊かさってと考えるようになる。すると行動が変わる。「暗闇の中の悟り」が開かれるってまさにこのことじゃないかな。コロナで見える人の有り様なんて大げさなものじゃないけど小さな変化は確実にあるよね身近に。
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