昨日ザハの話をしたらアメリカの新聞にザハの死後のプロジェクトでイタリアのサレルノでザハのデザインしたmaritime terminalが落成したという記事が載ってた。ザハのデザインっていいね。もはや芸術だね。「芸術は爆発だ」っておんちゃんもいたけど「爆発」だというくらいのインパクトある設計だった。何でも2000余のコンペチションを勝ち上がってきたというからデザイナーもデザイナーだけどイタリアの審美眼もすごいな。さすがダビンチ、ミケランジェロ、ラファエルや多くの芸術家がいた国だ。ザハと言えば莫大な費用がかかるのでも有名。このため金をかき集めるのに工期は遅れたとのことだが150million euro っていくらかな。まぁイタリアの偉いところはこの金を工面してさ完成までもっていったことだ。(どこかの国と違うな)そして落成。ここを訪れたイタリアの首相がマッテロレンツィというのかなこの建物を見て思わず「masterpiece(傑作だ)」と叫んだとか。「あのザハがデザインした建物さ」とサレルノに観光客がたくさん来てかかった費用は取り戻せるとこんなセコイことを考えたかどうかは知らないがマルチェロマストロヤンニがエロイカのコマーシャルをしてた頃から(古い)イタリア人の審美眼はすごいと思っていたから貪欲なまでに美を追求する彼らにとってみたら芸術に金を出すことは特別なことではなかったのだろう。ずっと絵に描いた餅のようなデザイナーと言われてきたザハの遺作が実現したということはやはりよくぞ残してくれたというか素晴らしいことだと思う。パンのみによって生くるにあらず者の一人としてのボクは。それもかつての(今もそうなのかな)芸術の都でというのが面白い。彼女のデザインには美と未来と力強さを感じる。切り開くというのは芸術の原点かもしれない。「彼女も天才だったのだろうな」と過去の天才たちを思い浮かべて同列に並べる。なんとおさまりのいいこと。
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