フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

iris

2016-04-26 08:21:53 | Weblog
5月が近づいてきたので菖蒲の花が咲きました。畑の入り口に咲いてます。

まっすぐに伸びた茎の上に深みのある青がなんだか清々しく思えます。緑の上に君臨する青といいましょうか「どうだ」とばかりに咲いているのがいいですね。畑は3日ぶりに来たのにあっという間にジャングルとなっていました。作物の成長は遅いのに草木の伸びること伸びること。眼下に見えていた遠くの景色も海も見えません。木が生い茂ってしまって。蚊は群生したかのようにまとわりつくし草の間を歩くと靴下にダニがくっついてきます。それでも種をまいた人参の芽は順調に出揃っていうことなしです。楓の緑が鮮やかで小さな赤い葉が生まれてとてもきれい。

小屋の縁側に座ると山雀のチィちゃんが様子を窺うかのよにそばの木の上にやって来る。バーナーに火を点けてパーコレーターをかける。珈琲が沸くまでにとスケッチブックをとりだしツツジのスケッチをする。鉛筆を忘れたのでボールペンで。描いているとチイちゃんがまた見にくる。好奇心旺盛なんだね。

畑の下の方の雑草のなかにイタドリが4,5本あったので草の中に左手を突っ込んでポキポキととったらしばらくしてから左手が猛烈に痒い。見ると赤く蚯蚓腫れになってた。毛虫にやられたみたい。幸せの向こうには深い不幸の谷間があると「ファニーヒル」が教えてくれてたのにと古典的ポルノを思い出す。今ではこんなものポルノでも何でもないと笑うだろうが僕らの時代のポルノには含蓄があるんだ。ドロワースという活字にはドキドキしたんだバカヤロー。手は流水で洗ってムヒを塗ったら治った。ある程度ワイルドじゃないと畑はやれないんだよ。そういえば畑について車を止めると2段目の畑から雉が飛んで逃げた。この前までヒナを連れていたのにもう巣立ったのかな。木も草も伸びるはずだよね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« same boat | トップ | masterpiece »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事