鯉のぼりが空で泳いでるのを描くというのは意外とむつかしい。あれー変になったなぁと塗りながらブツブツ言っていたらナンの脈絡もなしに啄木の詩画浮かんできた。ローカル線の停車場に降り立ったナンの用事もない手持ちぶたさの啄木が駅舎をでると駅前の家の屋根の上に鯉のぼりが泳いでいるんだ。
それを眺める啄木の後姿に詩のフレーズが被さっていく
「なんとなく汽車に乗りたく思ひしのみ
汽車を下りしに ゆくところなし」
行く当てのない啄木と一日中空を泳ぐしかない鯉のぼりとの心情がオーバーラップした。実際は違うだろうけど鯉のぼりを描いていてふと炊く僕の世界に紛れ込んだ気がしたから。
それを眺める啄木の後姿に詩のフレーズが被さっていく
「なんとなく汽車に乗りたく思ひしのみ
汽車を下りしに ゆくところなし」
行く当てのない啄木と一日中空を泳ぐしかない鯉のぼりとの心情がオーバーラップした。実際は違うだろうけど鯉のぼりを描いていてふと炊く僕の世界に紛れ込んだ気がしたから。
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