フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Bonjoul tristesse

2019-09-20 07:36:52 | Weblog

「悲しみよこんにちわ」のフランソワーズサガンの未発表の小説が8万部リリースされたとフランスの新聞にでてた。死後まだ15年しか経ってなかったのかもっと前に死んだと思っていたのだが。2004年に69歳で亡くなったんだよね。69と言えば俺の歳か。この時にサガンのことを書くなんて縁があるんだね。とにかくカッコよかったよね彼女。一世を風靡したことは間違いなかったんだが、今思うとパリへの憧れも混じっていたんだろうな。サガンと言えば朝吹登水子だよね。訳がさ。当時はこの人の方がオシャレだと思ってたもの。映画でセシルを演じたのがジーンセバーグだった。そこからセシールカットが生まれたんだよね。当時ってみんな小説を読んでたんだよなぁ。少しづつ少しづつ小説を思い出すと当時のことも思い出されていく。サンデルマンデュプレの界隈、サルトルの実存主義、失われた時を求めて、洗濯船 見たことも聞いたこともないフランス語。う~ん、だんだん思い出してきたぞ。まぁ「みんな夢でありました」が。ボンジュールトリステッセ・・・か。いい時代だったね。

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mauvaise chute

2019-09-19 07:49:30 | Weblog

Jean-Paul Belmondoの記事が出てた。2001年に脳卒中を患って最近かな軽い転倒をしたんだね。脚、肩、肋骨なんかが傷んで養生してたらしいがそのmauvaise chute(悪い転倒)から徐々に回復して元気を取り戻してるとのこと。86歳だってね。アランドロンも脳卒中で療養中だしフランス人って脳卒中が多いのはワインのせいかな。それにしても「なぜフランス人はベルモンドが好きなんだろう」って記事も出てた。多くの人が彼の健康を祈ってるし回復を喜んでいるって。まだ映画に出てくれって。「リオの男」だったかな今でも「Be'bel」ってフランス人はベルモンドを呼ぶってね。よっぽど好きなんだね。そうだよね。オレたちの時代はベルモンドにドロンだもんな。カッコよかったよね。既成概念を打ち破るって破天荒さが。動のベルモンドに静のドロン。どちらも危険さを纏っていたね。80を過ぎてもカッコいい男はいるもんだね。年寄りやってる場合じゃねぇな。

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escaliers

2019-09-18 07:32:28 | Weblog

昨日バジルんちのバァサンが入居してるボケ施設に行ってたら「どちらさんですか」とバァサンが言うの。ついにオレが分からなくなったのかと半分寝てる顔を覗き込むと何やらブツブツ。昔の友達の名前を言ってる。バジルが用事を済ませてやってくると「あっ、」と覚醒。一瞬だけど脳が気づく。その後はすぐにムニャムニャ。だけど人間て凄いね。どんなにボケてても一瞬で記憶がよみがえってくるんだから。その一瞬が今の彼女のすべて。9月14日に85歳だったかな亡くなったサムサフランの「Escaliers(階段)」という絵を見てるとボケてなければこうなんだろうなということがよく分かる。入院先の病院から逃げ出したいという気持ちを階段をセンターにおいて病院の外観を滅茶苦茶に描いている。まるで恐竜の背のように。たぶん建物が歪んでいるんじゃなく自分が走って逃げてるというか逃げながら描いた絵なんだろうなと想像して面白い。そうなんだよな、ボケても自由が欲しいんだよね。それは分かるけどボケに自由に走り回られても困るからなぁ。しかし・・・。現行の介護制度は再考の余地があるねとブツブツ。

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hasty conclusion

2019-09-17 08:55:38 | Weblog

サウジの石油施設が無人機によって爆撃された。アメリカのポンペオなんかは「イランだ」と明言。「報復だ」と騒いでいる。イランは「オラじゃねぇ」と言ってる。イラクは「とんでもねぇ」と言ってる。サウジはイエメンを無差別攻撃しイエメンの後ろ盾がイラン。トランプは決定的な証拠はないとイラン攻撃には慎重だがサウジの判断でやるのなら勝手にとの立場だ。ロシアは「結論を急ぐな」と言ってるが中東には深く関与している。さて誰が爆撃したか。フーシ派が声明を出したというがほら吹きはアラブの掟だからな。フーシ派はイランの武装勢力だけどとりあえず言っとけみたいなところがあるからね。これによって日本のガソリン代また上がるね。参ったな。これでアメリカが世界一の産油国となった。ロシアもグローバルストックは十分だとうそぶいてる。「誰が得したのか」「得した奴が犯人だ」という点で行くとアメリカとロシアなんだけど両方とも何らかの関与は否めないからヤッカイだ。オレはサウジのマッチポンプじゃないかと疑ってるけどイランも捨てがたいんだよね。これを考えると最早紛争は現場では訳が分からないということなんだろうな。「結論を急ぐな」が正解かな?。

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老人の日

2019-09-16 07:26:08 | Weblog

老人の日と言われてもなぁ。とっくに老人なんだからこの日が老人の日ですよとわざわざ言ってもらわなくても「わかってらバカヤロー」ってな感じでさ、ましてや敬老って言葉は気持ち悪い。昨夜見た夢がまさに「老人の夢」だった。コンサート会場に来てたんだ老人のバンドで。なんかつながりは忘れてしまったけれど本番直前でオレのギターが壊れるんだ。修復可能の状態でさ。なんでこうなるんだとか言いながら誰かが直してくれてる。その横で「お前はいつもこうなんだからよ」と気に障ることを言う奴がいる。そいつの頭をハンマーでブッ飛ばすところで目が覚めた。・・・・。昔ならブッ飛ばしていたのになぁと思いながら起きた。「嫌な夢だったなぁ」とブツブツ。演奏したかったなぁとも。そしたら昨日今日と高知のお城下ではラララ音楽祭なんだって。町中音楽が溢れているんだ。暑い日が続くから忘れていたけど音楽祭、収穫祭とこれから秋のイベントが盛りだくさん。人生の秋、秋は秋なりに楽しいことが多いんだよね。誰が老人だバカヤローって呟いて今日は街に出てみるか。

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un Japonis Paris

2019-09-15 08:58:55 | Weblog

la centre Pompidouで松谷武判さんの個展が開かれている。81歳のパリ在住の前衛画家。凄いもんだね、ポンピドーで個展だよ。日本人がさ、ヒロシマの黒い雨をモチーフに描き続ける絵。この人は、メディアミックスだから何でも使うの。今は、ビニールの接着剤が主体かな。前衛美術だけど墨絵に慣れてる日本人にはとっつきやすいと思う。la matiere n'est pas assimilee par l'esprit l'esprit n'est pas subordonne a la matiere「物質は心に同化されない。心は物質に従属しない」ってどういう意味なんでしょうね。これが分かったら彼の絵もりかいできるんでしょうかね。芸術家は出会いですね。ポンピドーのキュレーターが彼を見出さなかったらかれはここで個展を開いてないわけだし絵が1枚も売れない時にもくさらずに描き続けていなければ彼を見出してくれなかっただろうし、いやぁ、絵って面白い。

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s-now-den

2019-09-14 08:32:00 | Weblog

久しぶりにイギリスの新聞のトップを飾りました「スノーデン」。s-now-denが示す通り彼のnowです。I was very much person the most powerful government in the wold wanted to go away.と相変わらずですが2年前に結婚したそうですね。Lindsay Millsという女性と。ロシア国内から出ることは禁じられてますが国内なら自由に動けるそうです。CIAもヒットマンを使ってないらしい。初めのころはそういう危機もあったらしいですが最近ではそれは薄れてきているとのこと。それでもアメリカには戻れないことは確かなんだけど心境の変化なんてものはないのかな。やはり鉄の意志を叩き込まれているんでしょうかね。妻と静かな暮らしをしたいといってますけどね。スノーデンが言うにはロシアって世界一美しい街なんだってね。人々は親切で優しいと。体制はもっと厳しい監視社会じゃないのかいと思うけど開かれた国の秘密社会、秘密体制がいやだったのかな。おかげで自由主義の下でイギリスやアメリカが何をしてたか明らかになっことは良かったけど。「現状を変えたかったら立ち上がらなければダメだ」とインタービューに応えて言ってたね。今はね、「回顧録」みたいなものを書いてるんだって。そのロイヤリティをアメリカが差し押さえることも出来るらしいけどそうはしてないみたい。もうセキュリティが再構築されたからだろうな。スノーデンショックも過去のことになりつつあるが世の中変わらない。いや変わったかな。

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mythique opera-rock

2019-09-13 08:57:59 | Weblog

あのJeasus Christ Superstarのというか伝説のロックミュージカル「ジーザスクライストスーパースター」の主役Jeff Fenfoltが死んだって。67歳で9月10日の火曜日に死んだというけど1950年生まれだから69歳なのにね。この辺もミステリアスだね。死因は書いてないというか読んでないというか分からない。でもこのミュージカルは一世を風靡したからね。誰もがジーザス クライスト スーパースターと口ずさんでいたもの当時は。このジェフフェンホルトがまたイメージとしてのイエスそっくりでさ。ピッタリのはまり役だった。彼も死ぬとき「ラバラバサマクタニ」といったんだろうなと想像してしまう。同世代が死ぬってことは心もとないというかユルフンというか気持ちが締まらないね。9月に同級生が死んだばかりだというのがヒッカッカッテるのかな。「後を振り向きゃ心細いよ」ってかな。いよいよ残された者から残り物になるのか。残り物に福きたる・・・・か。

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de mercredi

2019-09-12 09:12:21 | Weblog

水曜日に・・・という始まりが相応しいと思った。「マルセルプルースト」の未発表のものがゴンコート賞100年を記念してパリのガリマールギャラリーで10月23日まで開かれていると。人は失われた時をずっと求めるもんなんですね。今更ながらプルーストの見識に恐れ入ります。プルーストと聞けば僕らは懐かしいのですが今の人はどうなんでしょうね。「スワンの恋」なんか映画化されて若き日のアランドロンなんかが演じてましたからね。その1シーンが目に焼き付いてますよいまだに。温故知新というか古いものを大事にするというのはヨーロッパの文化なんでしょうかね。地震が来ないから中世の街並みなんかそのまま残ってますからね。やはり小さい頃からその精神が育まれているということでしょうかね。価値あるものは大事に引き継いでいく。どこぞの国の「断捨離」って何なのでしょうね。文化の香りもないことをありがたがって・・・。マスコミに踊らされてと言ったらいいんでしょうか。ここらで落ち着いて「文化」というお茶でも一服したいもんですね。「失われた時をもとめて」か。

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vie europeen

2019-09-11 06:44:22 | Weblog

ヨーロッパの生活様式を守ろうという運動があるらしい。ヨーロッパの生活様式って何なのでしょうね?イメージねぇ。儚いイメージはあるのですが面と向かって言われると「?」と考え込んでしまった。EUというか彼らが言ってるのは「ヨーロッパの価値観にしがみつくことだ」って。価値観って?EUになってから独自のカラーは薄れたように見えるけど。彼らが言うには「寛容、おもてなし、亡命」だって。フ~ン。亡命はともかく「寛容、おもてなし、移住」としたらまるっきり土佐じゃないかいな。土佐はヨーロッパだったのか?知らなかったなぁ。まあ、古国ではありますけどね。だからヨーロッパって親近感あるのかな。と思いながら何故か中世のヨーロッパを思い浮かべるのは何故なんでしょうね。これも刷り込みなんでしょうね。「ジャンヌダルク」とかの。アメリカと言えばいまだに西部劇だもんな。オレなんか。vie tosapeenか。なんだかグローバルな感じがするね。

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