みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

本を飾る楽しみについて

2010年10月26日 | 
某日
あるカフェに足を踏み入れる。
奥に、なにやら、魅惑の書架があったので、その隣に席を取る。
しばし背表紙を眺める。

三国志、モモ、今昔物語、インカ帝国の盛衰を綴った本、ニューヨーク美術館の洋書の図録、豆料理の本・・・。

脈絡がないようでいて、なんとなくオーナーのポリシーを感じる本の選択。
健やかな好奇心。趣味、品がいい。森羅万象のエッセンスを取り出してきてるみたい。
背表紙から立ち上ぼる香気が、複雑に混じり合い、得も言われぬ雰囲気を醸し出している。
新しい本ばかりでなく、幾分古びた本も混じってて、味わい深い。

1冊1冊の本に広がる広大な世界に思いを馳せる。
書架=大げさに言うと、それら本を取り合わせて、新しい世界を創造する行為。
本のオーケストレーション!
好きな本をコレクションして、本棚を飾る楽しみもあるんだなあと、一瞬のうちに悟る。

素敵なカフェの雰囲気に目を眩まされてしまったのかな?

コメント (2)
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