みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

トリニテの月の歴史

2015年09月12日 | ライブ&コンサート
月に誘われて、観に行くことにする。
月の女神、白い月、二つの月・・・、いろんな月の饗宴。
そう言えば、人類の歴史は、妖しい月に狂わされてきた歴史とも言える。

トリニテは、ピアノ、バイオリン、クラリネット、パーカションのカルテットでした。
一筋縄では行かない、クラシックの枠には収まらない音楽。
これは、前衛的なのか?逆に原始的なんだろうか?

混沌とした世紀末を思わせる世界が続いた。
このまま、世界の果てを彷徨い続けるのだろうか?と思っていたら、
一転、どことなくアルヴォ・ペルトの鏡の中の鏡を思わせる、調和と安らぎのシンプルな世界が現れ、
そして、大海原を舞うトビウオの大群舞を目の当たりにして、
最後は、慈しみ深い母の温もりに包まれて、大団円で終わったと言うか・・・。

噂に違わぬ壺井氏の変幻自在な奏破!するバイオリンに、目を奪われそうになるけれども、
クラリネットの温かい音色にも魅せられた。
間近で感じる、管のふくよかな音色は、とても説得力がある。
温かいようで、気付いたら、向こうの世界に連れて行かれてしまいそうな怖さもあった。

ピアノとクラリネットの中低音の玄妙と言うか、不思議な調和に、はっとさせられる。
その気になれば、どんな楽器とも調和できる、ピアノの音色の不思議。

とても印象に残るライブだった。
これからも、まだ見ぬ辺境の地を、訪ねて回るとしよう。
(音の世界は、とりあえずは命を取られる心配はないからね)

紹介頂いた、もりーちさん、ありがとうございました!

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トリニテ
http://trinite.me/

シズ(pf, 作編曲) Shezooシズ
壷井彰久(vl)
小森慶子(clarinet, bass clarinet)
小林武文(perc) Kobayashi, Takefumi

@5/R @名古屋千種








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Trinite『 月の歴史 Moons』7.10 発売記念コンサート


Trinite / Dies Irae for God's Bones 怒りの日「神々の骨」より

あった!

Arvo Pärt- Spiegel im Spiegel

コメント (2)
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