tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

今年最後の「早朝坐禅会」に参加。

2023年11月19日 | 坐禅会

昨夜来の降雨は幸い、初雪にはなりませんでした、

それでも外は真っ暗で寒い。

午前6時からの参禅会、禅堂は赤々と明るい。

私より先客は、師家の老師と珍しくご住職様ほか2名が座についていらっしゃる。

私が座につくと、同時に小鐘3つ、スタートです。

同時に坊守様の撞かれる梵鐘の音。

 

老師の座中のお話しが始まった。

「白麓山の鐘の音、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、

盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす」、

今この鐘の音は鳴ったかとかと思うと、消えていく、どこへ行くのでしょう。

(平家物語りの巻頭語に加えて、「白麓山」は禅堂義宣寺の山号)

この事実を、諸行無常といいます。

この事を感じて生活するか、感じなくていくか、今あって先の保証の無い事を

鐘の音の中に聞き取る、それが「信、信仰」です。

余のことは諸行無常、これだけが信です。

同じ生活をするのなら、この信を感じ生活する方が、

より大きく変わるのではないか、

お釈迦様は、この事を「結跏趺坐・正身端坐」により、

姿勢・呼吸・気持ちを整え無情の時を有情する、そのありようをお示しになられた。

それが坐禅、今、私どもはその真似事の一旦をやっている。

(そして無言の時間・ファンヒーターの風音以外は静粛の世界)

しばらくして、先月のお話しの「命の風」のお話しから仏法への帰依について、

「菩薩大師心に唱えたまえ、我等それらと一心に至る」、

と、仏法・僧などへの三方への思いを託すお話でした。(子の解説に読経がありましたが難解)

一年の過ごしたあり様を諸行無常の一つ一つを確認しながら

来る年への準備をしようではありませんか。

「明日をありと思うな、心のあだ桜」

いつの時か我が身に降りかかる無情の流れ、

この命の風に出合わなければならない時がある、それがお互いが持っている諸行無常。

休み中もご家庭で静かに足を組み、命の風を感じてください。

そんな日々が送れる事を思い合いたいと思います。

そして小鐘一つ。

「願わくば、この功徳を持って普く一切に及ぼし、

我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」と、回向唱えられた。

 

 

 


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