
メモしている起き掛けの空模様では2週間ぶりくらいの晴れ、それもさわやかな青い空と一緒にやってきた。重たくどんよりとした昨日までの空気と違い戸を開けると冷たい風が流れ込んできた。深呼吸をする。長く降り続いた雨上がりの朝。
運転が再開されたローカル線のジーゼルカーがノロノロと動く。人が1歩1歩確かめるような進み方でトンネルに入った。あんな速度ではいつもの数倍くらい時間がかかるだろう。欽明路トンネルの中でちょっと不安にならないかな、車を運転しながら見送った。
気持ちいい、とにかく嬉しい、太陽のありがたさをしみじみ思う、洗濯が出来たなどなど「久しぶりの青空」について放送局に寄せられる視聴者の嬉しさがカーラジオから次々に流れる。通りがかりに見たアパートのベランダの満艦飾からも嬉しさがよくわかる。
山の上にはまだ育ちきらない入道雲が並んだ。彼らも青い空をバックに来る日に備えて久しぶりのトレーニングだろう。梅雨明けは8月になるかもと自信なさそうな予報士。君たちの出番はもう少し先になる、久しぶりの汗を拭いながら子ども入道雲に言い聞かせた。
(写真:真青な空に白一直線)