1学期終業式の様子がニュースになり嬉しそうな子どもたちの笑顔が並んでいた。孫の小学校は前後期制でまだ前期の途中、休みは24日からとメールで届いた。高学年になると何かと急がしそうで、帰省も数日の短い予定になっている。
子供のころの夏休みは毎日まいにち日の暮れるまで自然の中で遊んだ。それしか方法を知らなかった。それは忙しく働く親たちへの孝行にもなっいた。怪しい者に出会ったような記憶もない。
怪しい者には出会わなかったが自然相手の遊びの中でどうしても避けながら通る危険な場所があった。そこを通るときは首をすくめるようにしたり、横向きになり万歳の姿勢で触らないようにそうと通りすぎた。
それは秋になると実に美しい紅葉の姿を見せるハゼの木。夏休みのころに濃い緑の葉に気味悪いブツブツが現れる。気味悪いだけでなくこれに触れるとその個所にブツブツと赤い湿疹が出来る。それは猛烈に痒いという。
そうならないため「親にゃ負けてもハゼの木には負けん」という呪文を唱えながら遊び仲間は並んでそこをすり抜けた。畑仕事などが手伝えるようになって、唱えなくてもかぶれないことを知ったが、子どものころに唱えた効能が残っている、そんな風に思った。
事件や事故に合わないように、休みの期間関係者のご苦労は並大抵なことではないだろう。ハゼの側を通っただけで痒くなる人もあるという。こんなところにも注意しながら始まったばかりの夏休み、楽しく過ごして欲しい。
(写真:見るだけでも気味悪いブツブツ)