1週間ほど前「セミの一生」についてアップした。そのためでもあるまいが、朝刊を取りに出たとき、車庫で千切れたセミの羽が散らばっていた。足や頭や胴などの一部分でも残っていないかと見回したが見つからない。
前日の夕方には見かけなかった羽。すると昨夜この場所で何かに襲われ、羽の他は襲った生き物の餌さとなったのかもしれない。それは何物かは分からないが、羽4枚だけを残すとはちょっとミステリアスだ。
以前ならフィクションの世界として楽しんだことを今は日常の生活で目にしたり聞いたり視たりしている。いま地球へ帰ってきている若田さんのような姿は小学生のころにはファンタスティックな世界だった。
それが現実となり普通になってきた。それでも火の玉となる何分間かの交信不能な時間を通り抜けた時の喜びの交信再開は何度聞いてもいい。帰還という言い方にぴったしだ。ミステリーな空間から抜け出した感じだ。こうした科学が切り開くミステリーの世界は幾つになっても興味がある。
一方では理解に苦しむミステリアスな事件や事故や災害が多い。人の残忍さ自然の驚異的な力、ミステリーではくくり切れない未知の解明に科学の力を信じたい。
集めたセミの羽は明日、庭木の下に埋めてやろう。
(写真:車庫に散らばっていた羽)