山口と広島の県境を流れる1級河川にかかる橋、「運転して県境を超えるのは何年振りだろう」と思いながら進む。橋の中央で「広島県に入ります」とカーナビからの声。長くご無沙汰だったが県境を忘れてはいなかった。広島県内に入る。見慣れた片側1車線のRー2が北方へ向かって伸びている。
県境の橋、補修、補修を繰り返し維持されていたが架け替えることになった。工事の開始はニュースで聞いていたが、下流の迂回路橋を通るのは初めて。強大なクレーンが仕事をしている。大型のトラックが小さく見える。瀬戸内コンビナートに隣接するR-2は物流の動脈であり、通勤の重要な道でもある。
隣の県といっても我が家から車で10数キロ走れば県境。定年までは県境の橋のたもとまで通っていた。工場は県境を挟んで操業しており橋はよく利用した、というか唯一の交通路で、1日に複数回行き来することもあった。思えば懐かしい橋の一つだろうか。
その橋、名前は「栄橋」。1942(昭和17)年3月に竣工したいうから72歳と少々、劣化が進み大規模地震には耐えれなくなったため架け替えというから、我が歳と比べ納得するとこ多し。完成は2年先、名前の通り地域がさかえ繁昌する架け橋となって欲しい。