日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

おたまじゃくしのピンチ

2014年05月19日 | 自然 季節


 吉香公園の紅葉谷にある六角亭そばの池ではモリアオガエルが誕生する。3年くらい前、この池のほとりで、このカエルの生態は勿論、卵塊からのおたまじゃくしの誕生などをを撮り続けているという人の話を聞いた。「産み付けられた卵塊から10日ほどでおたまじゃくしが誕生」、「おたまじゃくしの尾が消えたらまもなく城山へ上っていく」。水辺を住処にしないカエルもいることを知った。

 卵塊の見れる季節になったので紅葉谷の新緑の中を六角亭に足を運んだ。池に浅い水たまりが2、3カ所あるだけで水はゼロに近い。池の体を成していない。しかし、浅い水たまりには何千というおたまじゃくしがひしめいている。押し合い圧し合いしているように見えるが、押されてその先へ進もうにも水の干上がった底が乾いて白く輝いている。そんなおたまじゃくしは結構大きくなっている。

 赤い六角亭が池の水に映る風景は絵になる光景で、カメラを向ける人も多い。池への水はどこから供給されているのか知らないが、このままではカエルになれないおたまじゃくしがいるかもしれない、モリアオガエル、個体数は安定しているが国際自然保護連合のレッドリストの軽度懸念の指定を受けている。日本では15県でレッドリストの指定を受け、山口県は準絶滅危惧種にされている。

 生息数を減らせている理由の一つに生息地の森林などに人の手が入り環境が変化したことによるという。六角亭は城山のふもとにある。城山は標高300メートル、吉川広家が入国以来斧を入れぬため原始林化しており「自然休養林」の指定を受けている。常緑広葉樹に包まれた城山の麓はモリアオガエル保護の最適な地と思う。明日は雨の予報、期待している。
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