日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

サイン会と握手会

2014年05月26日 | 社会 政治


 「書く」だけでなく「行動する」社会派作家としてよく知られる落合恵子さんの「子どもと大人、同時代を生きる - いのち以上に大事なものはあるのか」という講演を聞いた。 独特のあの髪型を自らは「怒髪」という。行動する人らしく「頭髪振り乱して」に通じる呼称だと納得した。講演は「7代先まで考えた世を作ろう」という。思えば遠い遠い先に思えるが、戦争のない、人らしい世を作るに時間の必要なことを説かれる。

 終わって著書購入者への「サイン会」が開かれ、100人以上の長い列となった。著名人のサイン会風景は映像で知っているだけで目にするのは、恥ずかしいことだか初めて。短い会話を交わしながらすらすらとサインされる。サインを終えるとペンを置いてニッコリと握手、これは全員と。その顔には「怒髪」の姿は微塵ほども感じない平和希求の女性作家。

 帰宅して驚いた。名前だけは知っているアイドルグループAKB48のメンバーらが「握手会」で男に切りつけられた事件が起きたという。被害者の生命に別条はないということで関係者やフアンは安心されたことだろう。こうした方面に本当に疎くて握手会の何なのかから教えられた。おそらくアイドルとフアンの関係だから、「厳重な警備」などはされなかっただろう。

 そう思うと、先ほどの「サイン会」は講演会場のロビーで、サイン待ちの人と講演会運営スタッフだけで、警備と名のつく人などいない。もし、作家の行動や考えに反対する輩がその気になれば危害を加える行動が容易に実行されかねない。無防備といえばその通りだ。地方のささやかな講演会にこんな心配が必要になるとは情けない世だ。何とかしようよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする