
小学校の運動場横の通りに元気な声が聞こえる。体育の授業だろう、紅白の運動帽を被った低学年らしき児童が縄跳びをしている。先生の笛が時々吹かれている。おそろいに見える一人用の縄跳びの用具を使っている。前飛びが何十回もできる子に交じって1回の子も2回の子もいる。後ろ飛びをする子、ジャンプ1回で複数回縄を回す子、ひいきなしにどの子も一生懸命に見える。
縄跳びは紐さえあればどこでもできる出来る手軽な運動であり遊びでもある。今では競技会も開かれる。上手い下手は別にしてこの縄跳びをしたことがない、跳んだことがないという人はおそらく少ないだろう。初めから上手く飛べたか、二重跳びは難しかった、交叉飛びは神業に見えた。
縄跳び、縄が飛ぶ者の上にあるとき足は地面に、縄が回って地面に着くときジャンプして縄を通過させる。昔、縄跳びをしたころを思い出し、腕を回しながら縄跳びの様子を思い出している。ジャンプするタイミングで飛べたり飛べなかったりする。子どものころの縄、まさかワラ縄ではなかったと思うがどんな縄を使っていたのだろう。
長い縄の両端を回して何人かが連れだって跳ぶ、全員の意気が合えば続くが、一人でもジャンプのタイミングがあわないと縄は回らず跳ぶ人の足に絡まる。元は誰だ、と足元を見る。先日は声を掛けあって四十、五十と続いといた。観ていて気持ちがいい。運動場でのこうした育みが和や絆に連なっていくのだろう。