
気象は全国的に大荒れ、花のつぼみも戸惑っているだろう。山口市内は数センチの積雪だったというが、県内で行われた高校入試は天候によるトラブルは起きなかったという。入試シーズンは天候不順の日が多い。といって、現行の制度ではこれを変えられない。受験生に頑張ってもらうしかない。
海岸線の国道は車載温度計で3度を表示していた。そこから海抜500メートル、道のり約6キロにある県の施設へ上る。朝方の空模様から雪を心配していたが、心配で終わった。上るにつれて温度計が下がり、1度に変わったあたりから、舗装を外れた道脇にうっすらとではあるが雪が残っている。高度と気温の正直な関係を納得しながらつづら折りにそってハンドルを切る。
市内北部在住の知人から「今日は一日中横殴りの雪で屋根の上は5センチあり」というメールが届いた。山頂の施設周囲は終日雪が舞っていた。遠くの山は雪が視界を妨げ見通せなかった。帰り温度計は風もありマイナス2度を表示、フロントの曇りを気にしながら坂を下る。海岸線まで下ったら4度。高度差による変化を身近で体験した。一転して夕方は好天。部屋の奥まで陽が射し込んでくる。
明日は東日本大震災から4年。報道は多くの時間や紙面を割いている。復興や復旧の状況は取材場所で大きく異なっているようで、言い訳になるが、離れて住んでいると全体像は掴みにくい。明日、発災時の14時46分、犠牲となられた人びとのご冥福をお祈りするため、瀬戸内での津波警報発令時のサイレンが吹鳴される。4年前の記憶が風化しているとも言われている。心して黙祷を捧げよう。