正月用に植えは葉牡丹、このところの暖かさに促されてか、それとも桜の開花便りに刺激されたのか、ぐんぐん伸びる。通りに面した花畑で十数本、子どもの背丈ほどに伸びた葉牡丹を抜き取っている年配の男性に声をかけると「よう楽しませてくれました」といい、花好きな人だろう次の花を植える畑を用意するので取り除くという。
こちらは同じ正月に植えた葉牡丹、ぐう~んと伸びたそれを見て「ドレスを着た貴婦人を想像して楽しい。お洒落なパラソルを持たせてあげたい」と花好きな主婦のブログ。長く楽しませてもらったが伸び始めたのでそろそろ始末するか、という我が観察眼との相違は生まれながらの持ち合わせの違いだろうか。
そうは言っても12月初め、オーバーに言えば植える場所に見合うよう一応の構想をもって苗の色と大きさを選ぶ。肥料を施しそれなりの配置を考え、家内の監督を受けて植え付けを終える。水やりそのほかは続けて面倒を見ている。だからどうだというわけではないが、萎びてみじめな姿になる前に抜き取ってやる、ことにしている。
3カ月も門扉のそばで頑張ってくれた。貴婦人の表現を知ったので、もう少しその姿でいさせてやりたい、そう思って、抜き取りを数日伸ばそうと決める。