日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

通りの華

2019年03月08日 | 町かど

 その昔、市内随一の賑わいを誇った商店街だった。何度も書いているが今はシャッター通りに変わった。小学校への通学路でもあった。改装やシャッターが下りて、その昔に何を売っていたか思い出せない家も有る。そんな通りだが何軒かは、装いは変わったが季節の花などが飾られほっとする家がある。

 格子戸風の戸を開くと大正時代に足を踏み入れた感じの家がある。表には花を生けた花瓶が軒下に直に置かれていて味わいがある。商いは地元に伝わる郷土料理が味わえる。錦帯橋界隈を和服で散策する商いもされていた。今は岩国寺子屋として郷土の歴史を始め芸能や産品などの発掘・伝承に当たっている。

 玄関横にある郵便受けが口の広い和風の籠、それに配達ご苦労様風の礼がついている。口径が大きく底の深い焼き物の大きな甕(かめ)が郵便受けの反対側に置いてある。そこには四季の花がいつも一抱えほど活けてある。今は蝋梅だがそろそろ終わりに近づいている。次は何が登場するか楽しみ。

 出窓のような飾り窓がある。今は歴史を重ねた感じのひな人形が通りをむいている。先月は大小数十個のこけし人形、1月は正月、その前はサンタクロースと月々に変わる。いつも季節先取りの飾りを楽しみに散歩道のひとつにしている。昼間でも人通りはほとんど見かけない通りにも華やかさを添える人の心遣いに感心し感謝している。
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