
「気象庁は11日、山口県と九州地方北部が梅雨入りしたと発表した。平年と比べ3日遅く、統計の残る1951年以降で最も遅かった昨年より15日早い。中国地方の他の4県は10日に梅雨入りしている」。これは昼前のニュースメールの原文、昨日なら暦通りの「入梅」だが、一日遅れた。山口県は中国5県の一つだが、気象庁的には北九州管内、よって他の4県と扱いが異なる。
梅雨いり発表前だが今朝4時過ぎに大雨と浸水注意報が出た。そのころから雨が降り始め、市内では1時間30㍉の雨量が観測された地区もある。ほかの他県に比べれば市内の雨は静かで穏やかな梅雨入りだった。市内北部ではダムの水位上昇で放流が始まった。これからはこうした情報に注意を要する。
平年の梅雨明けは7月21日ごろ、昨年は同25日だった。これからおおよそ40日うっとうしいジメジメした日が続くが、この季節がなければ日本の主食になる米はできない。コロナ禍で農作業の担い手不足が報じられ、一方では世界的なコロナ禍の影響で食料輸入への心配を発言する識者もある。解決へ加勢できる力はないが世の乱れないことを願っている。
梅雨が明けるとこれまでなら児童らは40日余の夏休みになるが、今年はこれもコロナ禍で短縮になる。市内の小中学校は8月1日から23日が夏休みと短い。運動会や文化祭などの学習発表の機会が失われるというが、少し長いスパンで遅れを取り返す工夫を願いたい。9月新学期などはそれからでよい。例年にない夏休み、「いろいろなことがあったがいい思い出の残った夏だった」、そんな工夫が欲しい。