日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

夕方の西空

2020年06月15日 | 生活・ニュース

 TVの天気予報、「太平洋の海水温が高く、高気圧の勢力が強い。そこからの強い南風が山陰沖に停滞する梅雨前線を刺激して大雨の恐れがあり、被害の発生も予想される」という。説明に合わせ太平洋上の海水はオレンジ色、そこからの風は太い赤色の矢印で梅雨前線に突き当たる。説明がなくても動画を見慣れている人にはわかる。将来、AI予報士に変わったらどんな映像になるだろう。

 最近はこうした説明はCGと映像を駆使しTV各局は「分かりやすく」という親心と、自分たちの技術力の高さを誇示するかのように進歩している。これが科学技術の進歩を示す一つかもしれない。しかし、考えてみると、これは影像に説明させているのであって、伝えるべき予報士の言葉はどこにもない。あるのは画面の動きを説明しているだけだ。

 ラジオの時代、天気予報には決まり文句があった。それは「晴れるでしょう、雨でしょう、曇でしょう」など最後に「でしょう」が必ずついていた。これぞ「予報」という感じがする。賢人曰く「今は科学的で精密な観察や観測した結果だから気象予測だ」という。確かに予報の確率は向上しているし、台風の進路円も小さくなった。

 そんな話を思い出しながら雨が一休みしている西空を見る。黒くて低い雨雲がこちらに流れてくる。私が予報士なら「まもなく雨、かなりの雨量でしょう」と出すだろう。今はTVのDボタンでどんな情報でも入手できる。天気などは今の状況から1週間先までの変わりようを瞬時に教えてくれる。観測観察の技術進歩はすごい。
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