日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

頭上にご注意

2020年06月01日 | 地域

 この秋に私は80歳になる予定だが、ここまでの人生で我が家にツバメが巣を作ったことはない。いや、ツバメがやってくるのを見たこともない。なのに、建てて25年が過ぎた最近、2羽のツバメが2階のベランダ下あたりを訪れているのを見かけた。たまたま何かの理由があって通り過ぎるとのかもしれないが、なにやら気になっている。「ツバメが巣を作る家は丈夫な家」という子どものころの聞き覚えが消えていない。

 名勝・錦帯橋が見通せる好位置に「錦帯橋バスセンター」がある。昭和30年代も始め頃に完成した思う。というのは、社会科の教師が「この近辺にない優れもの」と自慢していた。何百万人もの人が利用しただろう。ここ最近はコロナウイルス感染防止の自粛もあり、利用者の姿が激減しているが、市民にも観光客にも欠かせない施設である。

 そのセンターのバス乗車位置に、あまり綺麗ではないが段ボール箱が無造作に1個置いてある。これは置忘れやごみではなく、センター利用者を汚れから守る大事な置物になっている。箱の上に目を向けるとツバメの巣が見える。ご存じの巣からの白い落下物を受けるとともに、利用者の衣服の汚れを守る重要な役目を担っている。

 ツバメもここならコロナの心配はないだろう、見上げると尾っぽが少し見えるが飛び立つことはなかった。以前にもツバメにご注意の大きな掲示が出ていたことがある。ツバメには居心地のいいセンターのようだ。外出自粛のさなか、乗車待ちの人は見かけなかったが、あの白いものが旅行着に降ってきたら、思うだけでも気の毒になる。
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