
新型コロナウイルスのアメリカの感染者数やフランス2回目のロックダウン、国内ではGo Toキャンペーンもようやくブレーキを掛けようとしているが遅すぎる、ある年会費の集金に見えた連れ合いを亡くされている高齢の女性がこんな話をしながら、友達との会話もままならず、難儀なことです、と長期にわたるもの足りない世相を話される。
先月末の満月(ブルームーン)の写真を孫が送ってくれた。スマホの中の丸い月を見ていると、長いこと帰省していない孫の顔を思い出したと話す顔がゆるむ。地域で開かれていた定期的な高齢者の集いも春から中止が続き、知り合いとも長いこと話をしていない。スマホで話ができるそうだが私には無理、そんな話をして次に回られた。
ブルームーンの話で思い出した。その夜、自宅のベランダで月を鑑賞した人。人と人の出会いもリモートが推奨されるご時世、この月もネットで検索すればいくらでも動画や映像で見れるがやはり物足りない。それは狭い画面の中だけでの出会いでしかない。人と人の出会いが出来る日が早く来て欲しい、そう結んであった。
コロナ感染者数は連日更新している。最近は高齢者層の感染増が心配されている。高齢者の一人としては気になる。家庭内感染が増加といわれるが、高齢者の感染増はこれに起因していないだろうか。しかし、都市部や観光地の人出映像を見ると、どこにも感染の因は潜んでいるようだ。気安い人と人との出会いが戻ってくるのはいつになるだろう。これこそ某大臣答弁の「神のみぞ知る」ことだろうか。