日々のことを徒然に

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野鳥の親子に見入る

2017年09月29日 | 生活・ニュース

 今年も野鳥写真展開催の通知が届いた。開催は「華写人クラブ」、カメラのシャッター音をもじったクラブ名が面白い。今年は約90作の写真が展示されている。撮影地、市内と近郊が主だが北海道や沖縄で撮られた作品もある。化粧を施したかのような美しい色合いを自然の中で伝えている姿に毎回思いを新たにしている。

 今回一見の野鳥は「ヤツガシラ」、国内ではなかなか見られない珍鳥が今年3月ころ岩国に初飛来した。頭の先に8つの冠羽がるからヤツガシラ(八頭)と呼ぶ。野鳥を追う人でも姿を見るのはまれでめったに出逢えない、撮った本人が説明してくれる。メンバーが狙った構図はそれぞれ違うことから、珍鳥の一端を知る。長いくちばしで土中の虫を餌にするという。

 山奥深く入り込んで撮る。暗黙のルールとして巣で抱卵中の姿は撮らないという。危険を感じて抱卵を放棄する恐れがあるから生れるまで何度も足を運ぶという。そうしてとらえた「サンコウチョウ」という鳥の生まれたばかりの雛とその親鳥が、真正面から向き合っている1枚を眺めながら親愛という言葉が浮かんだ。展示写真は撮影禁止のため親愛な親子の姿を披露出来ないのを残念に思う。

 親鳥の優雅、凛々しい姿のどこに雛を育む知恵を潜めているのかと不思議に思う。餌の捕獲はトンボ、蜂、細長い虫、カエルなど様々だ。撮られたどの野鳥の目も野禽と言われる鋭さを持っている。大鷲の羽ばたき、目ジロの交合、アカショウビンが羽ばたく後姿などは珍しく貴重な1枚という。しばし自然に放たれた気分を味わった。中央図書館で10月1日まで開催。
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