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年間の訪日観光客が2千万人に達するという。これは日本の総人口の10%台半ばほどになる。先進国といわれるなかでどの位置にいるのだろう。こうした来日した観光客の国内での消費額は3兆円を超え、日本経済への寄与度が極めて高いという。爆買という新語も生まれた、これを皮肉って爆売という反語も紙面に登場している。
東京銀座にある百貨店の免税店に爆買の人が押しかける。これの対応で、古くから百貨店を利用する日本人客への応接が手薄で客離れが起きないか心配というレポートを読んだ。百貨店で買い物をしたという思い出は無いが、一歩高い商品や値段という普通の店にはないイメージを持っているので、映像で見る爆買・爆売の光景にはいささか幻滅を感じる。
国外からの観光客、それなりに富裕層と思うから特別な配慮でなく日本の自然な日常生活を見てもらうというのはどうだろう。ハワイで観光客は現地の人より高く買わされるという、ハワイだから納得しているという人がいる。商売のためには日本人の日常にない特別な扱いをそろそろ考えなくては、世界の景気下降を考慮する必要はないのだろうか。安く売ることだけがおもてなしだろうか。
消費で日本経済を盛り上げる効果はいいとしても、旅でのマナーは考えて欲しい。大人数が道幅一杯、大声で会話しながら観光地を歩く様はなんとも不気味だ。旅行関係業者はここらも注意すべき一つとして教えておいてほしい。先日、お隣の国の言葉で会話しながら掘りの冬鳥を木の枝で触ろうとしているのでカメラを向けたら慌てて去った。「旅の恥は掻き捨て」日本人も訪日観光客も慎みたい。
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