広い駐車場を備えた大型店舗を核とする商業施設が、歴史ある商店街の勢いを衰えさせた、という説にはうなずくところがある。商店街が対抗できなかったそれなりの訳はあるのだろうが。
そんな一つが錦帯橋付近にある。その商店街は本町といい、1丁目から4丁目まで分かれている。かっては本町を銀座と置き換え目だつ横断標識も掛かっていた。えびす祭りには多くの屋台と人出で動けないほど賑わった、子どものころの思いである商店街だ。
ご他聞にもれず閉じたシャッターと解体された空き地の駐車場が目だつようになった。城下町だったこともあり各家や商店の間口は狭く奥行きが深い。さらに道幅の狭いこともあり、素人目にも活用の難しさを感じる。
再興の運動も始まっているが、商店街として集客のための駐車場を持っていないことが最大の難点といえよう。周辺には古い建築様式の町屋や商店も残っており、散策も楽しめる商店街への転換を思うと、車時代に応じた施策がまず望まれる。
(写真:かっての銀座1丁目から4丁目方面を望む)
逆に、郊外の大型ショッピングモールは
平日でも混雑していて、
中はまるで一つの「街」のようです。
駐車場代がいらなくて、雨に濡れなくて、
欲しいものがなんでも揃い、
疲れたら休憩できる。
お客が集まるのも分かります。
最近、シャッターを開ける工夫を不動産業が中心になって計画中です。期待したい、というとこです。