散歩で歩く通り、活気に満ちた商店街と紹介したいが、ここでは天変地異が起きてはいないが、ほとんどが閉店でシャッターの閉まった通りで車も人も見えない。こんなかつての賑わっていた商店街が様変わりしてもう何年になるだろう。郊外の大型店舗に客足をみんな持っていかれたと旧知の店主は嘆く。
それでも、飛び飛~びに開いている店はある。「正月休み、ご迷惑をおかけします。5日から営業します」という内容の店主手作りらしきお知らせの張り紙、そこには大型店舗では感じられない温もりが伝わる。地域密着のお店だと感じる。
表通りには面しているが、入口が横側の美容院がある。今のおんな主は私と同年配で2代目、地元の人が主な客筋という。だが、市街周辺部から始発のバスで来店する人もおられるというから、閉めたくても閉められないかもしれない。そのお店のお知らせは、入り口の戸へ無造作に立てかけられた「本日休業」の4文字。
長方形のスギ板を少し加工し、今日は何の日かを記す文字、実にシンプルで分かりよい。なじみの客なら、休みを間違えてやってきてもクスッと笑って、次に来た時の笑い話になるだろう。撮りながら強い風が吹いたら飛んでいかないと心配になった。店は小さくてもそれを笑い飛ばせるオーナー、客は体調を心配してるのだが。
(今日の575) 四字熟語ではない4字あっけらか
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます