「豆まき」は、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式。 宮中で節分に行われていた「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式が広まったものという。 昔から節分には厄を払い新年の幸せを願う行事が日本各地で行われ、現在も大切にされている。もう一つ大きな意味がある。それは「豆の種を畑に播くこと」、これが無ければ豆まきの豆は無い。
追儺は季語でほかに節分を表す季語では「豆撒き、年の豆、節(せち)の豆、柊挿す、冬終わる」が載っている。節分に欠かせないもう一品の鰯は季語にないようだ。最近は恵方巻が席捲している。大きな神社などでは、俳優や歌手、力士などを招いた豆まきの光景がTVの定番になっている。
ローカル放送では幼稚園や保育園の園児が楽しく豆まきなどしているところへ、仮装の鬼が登場し園児を戸惑はせる。豆を投げつける子、逃げる子、追っかける鬼、泣く子、そのどれもほほえましく見ている。傑作は鬼に縛られた園長先生を園児らが救出した演出、園長先生の安堵の姿と園児らの喜ぶ姿に信頼関係がうかがえた。
まだ寒さは厳しいが明日は立春、春の暖かさを感じそうな雰囲気だが、午後から冷たい雨につられてか気温は次第に低下しており、寒明けはまだ先のようだ。暖冬といわれるが、冬景色のひとつとして好きな枯れ芭蕉群も、立春や春分という春の字を待っているだろうと今冬終わりの姿を残しておいた。
(今日の575) 豆の数八十路の身にはじゅう(十)外し
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