高齢者施設で歌の指導をされている人の投稿を出先で目にした。「歌を愛される施設利用者から古い歌を歌いたいという希望があった。父を思い出し喜ばれる歌を選ぶ」というそんな内容だった。そこからの帰り道、強い風に背を押されながら「春の嵐に 散り行く 花か 風にまかせた 身は旅役者」で始まる歌「お島千太郎」が浮かんだ。この歌は祖母がよく歌っていて、うる覚えだろうが風の強い日には思い出すことがある。歌の誕生が私の誕生年と同じ因縁かもしれない。
数日前から今日は「春の嵐。春一番」などと予報されていた。昨日からの強い風は各地で交通に大きな影響をあたえ、被害も出ている。市内のアメダス観測所の記録では風速8㍍越える強い風が記録されており春一番の条件を満たしている。街中ではもう少し強く感じているがどうだろう。
生きものは食べなければ生きていけないからでもあるが、こんなに風が強くてもメジロはやって来る。風に流されるわけでもなく餌のところへピタリととまる。習性といえばそれまでだが、ここ3週間あまり、これまでよりじっくり観察して思うのは、あの小さな身体から発する本能には学ぶところがある。
13日の奈良のお水取りが過ぎると暖かくなる、暖房のいきわたっていなかった昔の人は春を待つ思いが切実だったという。3月、時には2月より寒い日もあるが、春の嵐が過ぎれば春の色が濃くなり、南から桜前線も昇り始める。春は待つ間が楽しいと詠う人もあるが新学期を迎える子や家族はそうだろう。高校の卒業式、今日の風が背中を押してくれることを祈る。
襟裳岬で風速43m 室蘭市で32mと台風並みだ。
その強風に大雪が混じって暴風雪でJRの運休・飛行機
の欠航・ホワイトアウトでの交通事故の多発・学校の
臨時休校に加え停電が広がっている。
「人命に関わる暴風雪」で不要不急の外出は禁止」と
呼びかけられいる。明日の昼過ぎまで警戒が続く・・
生活に難があることでしょうか、外出禁止の呼びかけは理解できます。
お気をつけください。