午前開演のため、
前日日曜日は、高知市内から移動して全仕込み。
学校に行くとたくさんの子どもたちが。
なんと、搬入のお鉄手伝いもあるということで、
この日を学校の通常の授業日にして、
ほかの日を休みにしたとこ。
いやぁ、ありがたい。
子どもたち、先生たちの期待には、ぜひ応えたい。
午前開演。
あいにくの雨。
体育館公演の最大の敵…雨。
困ったものだ。
幸い、小ぶりの体育館に150人くらいの観客。
声は、無理をしなくても届く。
これが大きな体育館で雨が激しいと、
けっこう声を張ったり、マイクで拾ったりと、
対応していかなければならない。
そう思っていると、
だんだんと激しい雨が体育館の天井をたたく。
若干の不安。
開演時には静かな雨が、
影の踊り、光さんの音楽と共に、
雨が激しくなる。
まるで、芝居に合わせたかのようだ。
こういうのは、味方にしたら勝ちだ。
途中、途中も、
なんだが、ちょうど良いときに雨が激しくなる。
影が踊りだすとき、
銀河鉄道に乗り込むとき、
サソリが命を燃やすとき……。
子どもたちのソングは、明るく元気よく、
フリも完璧。
もう、今回のワークショップのお手本のようだ。
保護者やご近所さんが結構観に来てくれて、
空間がちょうどよく創られている。
雨を味方につけて、
ちょっとシャイで無邪気で、
好奇心旺盛な子どもたちとの共演は、大成功だった。
バラシも、先生たちを中心に、
5,6年生が手伝ってくれる。
校長先生が一番手伝ってくれたんではなかろうか。
担当の教頭先生は、林光さんの大ファンとのこと。
先生たちの好奇心旺盛な姿が、
そのまま子どもたちが見て育ってる。
そんな感じがしました。
終演後には雨がやみ、
カーテンコールで語り手役の松下が、
「君たちの声が、エネルギーが、銀河鉄道を動かしたんだよ。
ほら、そのエネルギーで、雨もやんじゃったでしょ」
だって。
そう思えるのは、すてきだなぁ、と。
この日、撮影できていたNHKの方も、
かなり、楽しんでくれた様子。
帰りがけ、
トラックのところへ感激したご近所さんが、
お花を摘んで持ってきてくれた。
とっても感動してくれたお礼だって。
そういう出会いが、明日の公演への原動力となる。
旅は、まだ続いているのである。