a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2012年11月26日 安田町立安田小学校

2012-11-28 09:02:38 | 旅公演



午前開演のため、
前日日曜日は、高知市内から移動して全仕込み。
学校に行くとたくさんの子どもたちが。
なんと、搬入のお鉄手伝いもあるということで、
この日を学校の通常の授業日にして、
ほかの日を休みにしたとこ。
いやぁ、ありがたい。
子どもたち、先生たちの期待には、ぜひ応えたい。



午前開演。
あいにくの雨。
体育館公演の最大の敵…雨。
困ったものだ。
幸い、小ぶりの体育館に150人くらいの観客。
声は、無理をしなくても届く。
これが大きな体育館で雨が激しいと、
けっこう声を張ったり、マイクで拾ったりと、
対応していかなければならない。



そう思っていると、
だんだんと激しい雨が体育館の天井をたたく。
若干の不安。
開演時には静かな雨が、
影の踊り、光さんの音楽と共に、
雨が激しくなる。
まるで、芝居に合わせたかのようだ。
こういうのは、味方にしたら勝ちだ。
途中、途中も、
なんだが、ちょうど良いときに雨が激しくなる。
影が踊りだすとき、
銀河鉄道に乗り込むとき、
サソリが命を燃やすとき……。





子どもたちのソングは、明るく元気よく、
フリも完璧。
もう、今回のワークショップのお手本のようだ。
保護者やご近所さんが結構観に来てくれて、
空間がちょうどよく創られている。
雨を味方につけて、
ちょっとシャイで無邪気で、
好奇心旺盛な子どもたちとの共演は、大成功だった。



バラシも、先生たちを中心に、
5,6年生が手伝ってくれる。
校長先生が一番手伝ってくれたんではなかろうか。
担当の教頭先生は、林光さんの大ファンとのこと。
先生たちの好奇心旺盛な姿が、
そのまま子どもたちが見て育ってる。
そんな感じがしました。



終演後には雨がやみ、
カーテンコールで語り手役の松下が、
「君たちの声が、エネルギーが、銀河鉄道を動かしたんだよ。
ほら、そのエネルギーで、雨もやんじゃったでしょ」
だって。
そう思えるのは、すてきだなぁ、と。



この日、撮影できていたNHKの方も、
かなり、楽しんでくれた様子。
帰りがけ、
トラックのところへ感激したご近所さんが、
お花を摘んで持ってきてくれた。
とっても感動してくれたお礼だって。
そういう出会いが、明日の公演への原動力となる。
旅は、まだ続いているのである。