高松市内からの移動。
山越えで、徳島県の山側の学校。
マイクロバス以外は、高速ではなく下道で移動。
途中、道路工事によって通行止め時間があったり、
思いのほか、トラックが通りづらく、
到着時間が大幅に遅れる。
今日の学校は、全校児童数が19名。
今年度で、隣の学校と合併し、
今回上演する学校側は閉校となる。
そういうシュチュエーションの学校での上演は、
まさに文化庁ならでは。
搬入のお手伝いも何人か先生が待っていてくれていた。
予想外の小さい体育館で、
前日仕込は若干時間にずれこむ。
天井が低いのは楽なのだが、
狭くて、同時に仕事ができない。
それでも、何とかこの日は宿飯であたたかいものが出る時間に間に合う。
開場時間前になると、
近所の方々が、ぞろぞろと集まってくる。
隣校もバスでやって来て、客席は100名弱。
10分ほど遅れての開演。
宮澤賢治の『風の又三郎』の舞台のような、
山の小さな学校。
この子たちとやれるのはうれしい。
一人欠席と聞いていた子も、
お母さんと客席に座っていた。
参加の部分、1年生から6年生まで、
少しのテレと、
伸び伸びとした健やかさで、
思いっきり参加してくれている。
静かに、食い入るように芝居を観ている。
今日、この体育館にいた人は100人にも足らない。
けれど、ここに居合わせたすべての人たちにとって、
忘れられない1シーンでも、
それだけでも、ずっと心に残っていてくれたらいいなぁ、と思う。
とっても小さなお子さんも来てました。
きっと、その子にとっては大人っぽ過ぎて、
退屈した時間も長かったろうと思う。
それでも、最後までそこにいた。
その場にいたすべての人によって、
劇場空間が創造され、
芸術へと昇華されていく。
尊い“ライヴ”だなぁ。
いつも手伝ってくれる子どもたちが、
バラシにいなかったのがちょっとさみしかったけど、
でも、
先生方の感動を聞くことができて、
それも良かったかな。
最近、舞台写真を撮っているのだが、
何とか、全校児童みんなの顔、撮れたんじゃないなぁ~。