1年ぶりの文化庁巡回公演。
例によって、事前のワークショップで、
だいたい1ヶ月前にまわって、
生徒参加のソング部分の練習をしました。
この1ヶ月間、どれだけ練習してくれたかな、と、
楽しみであり、ちょっと不安もあったりします。
前日の仕込みに学校につくと、
いつもより天井の低い体育館。
途中から、部活動の生徒たちが手伝ってくれて、
あっという間に荷降ろしが終わりました。
仕込も、天井が低いというのも味噌で、
また、鉄骨も仕込みやすかったので、
予定より、早く上がりました。
そして公演当日、
開演前に一度、生徒参加部分だけリハーサルをやります。
どうも…歌は、あやしい・・・。
ただ、元気は良い。
歌詞覚えてないので、「フガフガ」歌っている。
ノリが良いのか、ふざけているのか、
多少不安だが、あとは舞台で乗せるしかない。
開演すると、
まずは暗転で大騒ぎ。
体育館を完全暗転にするのは、
実は結構手間暇かかる。
ただ、この『銀河鉄道の夜』は、
はっきりと、真っ暗な暗転を作りたい。
そのために、結構粘り強く、開演直前まで、
光の漏れがないように養生していく。
その甲斐あって、
良い演劇空間になっている。
生徒たちの反応は、
いちいち、笑って、笑って、
という感じがするのだが、
一瞬、一瞬、静寂が起こる。
舞台との駆け引きというか、
実は、ちゃんと見て反応している。
これだから芝居はおもしろい。
正直、反応としてはちょっと幼いかな、
と思ったりもするが、
でも、
芝居は楽しく観れるなら、
それに越したことはない。
それが、妨害するような、悪意のある態度なら、
赦されることではないが、
それとは違った雰囲気。
参加の部分は、
確かにうる覚え~、ではあったが、
まぁ、元気よくやっていた。
特に、選抜チームの『銀河鉄道のうた』は、
ちゃんと声も出てたしね。
途中、発掘隊のシーンでは、
生徒たちもまねて声がかかったりして、
愛嬌のある客席だった。
先生たちに手伝ってもらった、
プリオシン海岸のシーンも、
これまた先生も生徒同じく歌はちょっと…、でしたが、
ろうそくの炎で照らされる舞台と客席は幻想的で、
それだけでも、価値があるなぁと思う。
ありがとう、先生たち!!
バラシも元気よく手伝ってくれて、
予定より早く終わりました。
こんな、旅のスタートでした。