a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2012年11月14日 高砂市立竜山中学校

2012-11-15 23:59:08 | 旅公演


1年ぶりの文化庁巡回公演。
例によって、事前のワークショップで、
だいたい1ヶ月前にまわって、
生徒参加のソング部分の練習をしました。
この1ヶ月間、どれだけ練習してくれたかな、と、
楽しみであり、ちょっと不安もあったりします。



前日の仕込みに学校につくと、
いつもより天井の低い体育館。
途中から、部活動の生徒たちが手伝ってくれて、
あっという間に荷降ろしが終わりました。
仕込も、天井が低いというのも味噌で、
また、鉄骨も仕込みやすかったので、
予定より、早く上がりました。





そして公演当日、
開演前に一度、生徒参加部分だけリハーサルをやります。
どうも…歌は、あやしい・・・。
ただ、元気は良い。
歌詞覚えてないので、「フガフガ」歌っている。
ノリが良いのか、ふざけているのか、
多少不安だが、あとは舞台で乗せるしかない。





開演すると、
まずは暗転で大騒ぎ。
体育館を完全暗転にするのは、
実は結構手間暇かかる。
ただ、この『銀河鉄道の夜』は、
はっきりと、真っ暗な暗転を作りたい。
そのために、結構粘り強く、開演直前まで、
光の漏れがないように養生していく。
その甲斐あって、
良い演劇空間になっている。





生徒たちの反応は、
いちいち、笑って、笑って、
という感じがするのだが、
一瞬、一瞬、静寂が起こる。
舞台との駆け引きというか、
実は、ちゃんと見て反応している。
これだから芝居はおもしろい。




正直、反応としてはちょっと幼いかな、
と思ったりもするが、
でも、
芝居は楽しく観れるなら、
それに越したことはない。
それが、妨害するような、悪意のある態度なら、
赦されることではないが、
それとは違った雰囲気。



参加の部分は、
確かにうる覚え~、ではあったが、
まぁ、元気よくやっていた。
特に、選抜チームの『銀河鉄道のうた』は、
ちゃんと声も出てたしね。
途中、発掘隊のシーンでは、
生徒たちもまねて声がかかったりして、
愛嬌のある客席だった。



先生たちに手伝ってもらった、
プリオシン海岸のシーンも、
これまた先生も生徒同じく歌はちょっと…、でしたが、
ろうそくの炎で照らされる舞台と客席は幻想的で、
それだけでも、価値があるなぁと思う。
ありがとう、先生たち!!

バラシも元気よく手伝ってくれて、
予定より早く終わりました。
こんな、旅のスタートでした。