2014年8月27日
無実
15
光
「独房にいたんだ。
俺の大陸の終わらない夜に、
独房の暗闇に、
何も入り込ませない墨みたいな黒。
外が昼になったら、
頭を持ち上げてないといけない、
しゃんと伸ばして。
薄っぺらなブリキだけど、
とどかない高さで、
陽射しの白い斑点が浮き出てて。
目に突き刺さる光の矢、
それが暗がりの痛みを増幅させる。」
「あんまり考えないようにした。
あたし神様の存在を信じてないの、
奇跡も、運命も。
信じてるのは科学。
それと人間の意志の力。
それだけ。
人間はあたしから目を奪った、
だから人間があたしにそれを返してくれる、
そういうことなら信じられる。」
アプゾルートの踊る「ブループラネット」の楽屋をエリージオが訪ねる。
ミセス・ハーバーザットに出会ったエリージオが、ヒューンと牽引されるようにアプゾルートを訪ねる。
大好きなシーン…
俳優なら、一度はやってみたいシーン、だろうな…
本日は東京新聞の前田朋子さんが取材に来てくれた。
また素敵な女性に出会えてうれしい!!
公家のインタビューで印象的だったのは、
「失われたもの(時)は二度と戻らない。
けれどそれでも何かを必死で求めつづければ、
別の形で違う何かにきっと出会える。
…ぼくにとってこれは福島なんです。」
(公家義徳:福島県本宮市出身)
ローアーも、2003年に書いたこの作品が震災と原発事故後の日本で上演されることについて
「これほど直接的に差し迫った形で誰も予見できなかった意味を得ることになろうとは。」
と語っている。
今日、山口侑紀さんから『屠畜場の聖ヨハンナ』について劇評が届いた。
季節外れのプレゼントみたいにうれしい。そして心に沁みた…
あの芝居の何かが山口さんの心に触れて、彼女のなかを膨張しながらひとり歩きしてくれてる。
こんなにうれしいことがあるだろうか!!(福島県福島市出身)
“いま芝居をやるということ”について前田さんと話しながら、公家、山口さん、ローアーのことを思った。
稽古場
今日は三回目の菊地尚子さんDayで、衣裳を着て動きのあるシーンに挑戦。
稲村朋子さんとTEE女優陣は、今日に間に合わせるべく急ピッチ。
効果の勝見さんと照明の大鷲さんも稽古場に。
外側も内側も、徐々に形になってきております。
さああと2週間。がんばれみんな。
だけど、もうちょっと早く帰ろうね!!
無実 UNSCHULD
Dea Loher作 三輪玲子/訳 公家義徳/演出
9/11~21 ブレヒトの芝居小屋
★アフタートーク 9/15(月休)14時の回終演後 三輪玲子×公家義徳
ぜひご覧ください!!!
東京演劇アンサンブル
制作:小森明子
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
東京演劇アンサンブル 創立60周年記念公演2
無実
デーア・ローアー/作
三輪玲子/訳(論創社刊『無実・最後の炎』より)
公家義徳/構成・演出
音楽/坂上真清 熊地勇太
舞台美術/池田ともゆき
照明/大鷲良一
映像/高橋啓祐
衣裳/稲村朋子
音響/勝見淳一
振付/菊地尚子
宣伝美術/久保貴之 奥秋圭
舞台監督/入江龍太
制作/小森明子 太田昭
2014年9月11日 (木) ~2014年9月21日 (日)
9月11日(木)19:00
9月12日(金)19:00★
9月13日(土)14:00
9月14日(日)14:00
9月15日(月)14:00
9月16日(火)休演
9月17日(水)19:00★
9月18日(木)19:00
9月19日(金)19:00
9月20日(土)14:00
9月21日(日)14:00
チケット料金
前売:一般3,800円、学生3,000円(税込)
★=Low Price Day=2,500円
当日=4,500円
東京演劇アンサンブルwebチケットセンター
会場 ブレヒトの芝居小屋
アフタートークのお知らせ
各日、公演終了後に行います。
チケットの半券をお持ちであれば、
どなたでもご参加いただけます。
9月15日(月・休)
三輪玲子=訳×公家義徳=演出
出演
エリージオ (黒人の不法入国者) 大多和民樹
ファドゥール(黒人の不法入国者) 小田勇輔
アプゾルート(盲目のダンサー) 永野愛理
ミセス・ハーバーザット(身寄りのない女) 志賀澤子
フランツ(遺体処置係) 尾崎太郎
ローザ (その妻) 奈須弘子
ミセス・ツッカー(ローザの母) 真野季節
エラ (老いゆく女性哲学者) 原口久美子
ヘルムート(その夫、金細工師) 篠澤寿樹
殺された少女の父 竹口範顕
殺された少女の母 町田聡子
自殺者1 篠原祐哉
自殺者2 熊谷宏平
若い男の医者 三木元太
大統領 本多弘典
東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-5232
tee@tee.co.jp
無実
15
光
「独房にいたんだ。
俺の大陸の終わらない夜に、
独房の暗闇に、
何も入り込ませない墨みたいな黒。
外が昼になったら、
頭を持ち上げてないといけない、
しゃんと伸ばして。
薄っぺらなブリキだけど、
とどかない高さで、
陽射しの白い斑点が浮き出てて。
目に突き刺さる光の矢、
それが暗がりの痛みを増幅させる。」
「あんまり考えないようにした。
あたし神様の存在を信じてないの、
奇跡も、運命も。
信じてるのは科学。
それと人間の意志の力。
それだけ。
人間はあたしから目を奪った、
だから人間があたしにそれを返してくれる、
そういうことなら信じられる。」
アプゾルートの踊る「ブループラネット」の楽屋をエリージオが訪ねる。
ミセス・ハーバーザットに出会ったエリージオが、ヒューンと牽引されるようにアプゾルートを訪ねる。
大好きなシーン…
俳優なら、一度はやってみたいシーン、だろうな…
本日は東京新聞の前田朋子さんが取材に来てくれた。
また素敵な女性に出会えてうれしい!!
公家のインタビューで印象的だったのは、
「失われたもの(時)は二度と戻らない。
けれどそれでも何かを必死で求めつづければ、
別の形で違う何かにきっと出会える。
…ぼくにとってこれは福島なんです。」
(公家義徳:福島県本宮市出身)
ローアーも、2003年に書いたこの作品が震災と原発事故後の日本で上演されることについて
「これほど直接的に差し迫った形で誰も予見できなかった意味を得ることになろうとは。」
と語っている。
今日、山口侑紀さんから『屠畜場の聖ヨハンナ』について劇評が届いた。
季節外れのプレゼントみたいにうれしい。そして心に沁みた…
あの芝居の何かが山口さんの心に触れて、彼女のなかを膨張しながらひとり歩きしてくれてる。
こんなにうれしいことがあるだろうか!!(福島県福島市出身)
“いま芝居をやるということ”について前田さんと話しながら、公家、山口さん、ローアーのことを思った。
稽古場
今日は三回目の菊地尚子さんDayで、衣裳を着て動きのあるシーンに挑戦。
稲村朋子さんとTEE女優陣は、今日に間に合わせるべく急ピッチ。
効果の勝見さんと照明の大鷲さんも稽古場に。
外側も内側も、徐々に形になってきております。
さああと2週間。がんばれみんな。
だけど、もうちょっと早く帰ろうね!!
無実 UNSCHULD
Dea Loher作 三輪玲子/訳 公家義徳/演出
9/11~21 ブレヒトの芝居小屋
★アフタートーク 9/15(月休)14時の回終演後 三輪玲子×公家義徳
ぜひご覧ください!!!
東京演劇アンサンブル
制作:小森明子
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東京演劇アンサンブル 創立60周年記念公演2
無実
デーア・ローアー/作
三輪玲子/訳(論創社刊『無実・最後の炎』より)
公家義徳/構成・演出
音楽/坂上真清 熊地勇太
舞台美術/池田ともゆき
照明/大鷲良一
映像/高橋啓祐
衣裳/稲村朋子
音響/勝見淳一
振付/菊地尚子
宣伝美術/久保貴之 奥秋圭
舞台監督/入江龍太
制作/小森明子 太田昭
2014年9月11日 (木) ~2014年9月21日 (日)
9月11日(木)19:00
9月12日(金)19:00★
9月13日(土)14:00
9月14日(日)14:00
9月15日(月)14:00
9月16日(火)休演
9月17日(水)19:00★
9月18日(木)19:00
9月19日(金)19:00
9月20日(土)14:00
9月21日(日)14:00
チケット料金
前売:一般3,800円、学生3,000円(税込)
★=Low Price Day=2,500円
当日=4,500円
東京演劇アンサンブルwebチケットセンター
会場 ブレヒトの芝居小屋
アフタートークのお知らせ
各日、公演終了後に行います。
チケットの半券をお持ちであれば、
どなたでもご参加いただけます。
9月15日(月・休)
三輪玲子=訳×公家義徳=演出
出演
エリージオ (黒人の不法入国者) 大多和民樹
ファドゥール(黒人の不法入国者) 小田勇輔
アプゾルート(盲目のダンサー) 永野愛理
ミセス・ハーバーザット(身寄りのない女) 志賀澤子
フランツ(遺体処置係) 尾崎太郎
ローザ (その妻) 奈須弘子
ミセス・ツッカー(ローザの母) 真野季節
エラ (老いゆく女性哲学者) 原口久美子
ヘルムート(その夫、金細工師) 篠澤寿樹
殺された少女の父 竹口範顕
殺された少女の母 町田聡子
自殺者1 篠原祐哉
自殺者2 熊谷宏平
若い男の医者 三木元太
大統領 本多弘典
東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232
FAX:03-3920-5232
tee@tee.co.jp