空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「キモくて金のないおじさん」の位置づけとか

2019-06-16 10:43:42 | ノート
 地味に「 「男社会の底辺」たる弱者男性は二重の排除におかれている(2018-10-13)」へのアクセスが続くようなのである。関連メモをここに:

Togetter 決して救われない社会的弱者「キモくて金のないおっさん」について語る 2015年5月22日

Togetter 小倉弁護士、ツィッターレディースほかに襲われる 2016年11月20日
Togetter なぜ日本のリベラル層は差別されているのが日本人男性だと差別に鈍感なのか 2017年8月6日

 小倉弁護士がまっとうなことを喋っている。




 まあ私はその「インテリたち」ではなかろうなあという。

 どうせ専門ではないので理論構築は雑だが、「二重の排除」は、超強力な一部マイノリティ集団によって形成されるエグイ二重差別であり、まあわりとどこでも発生するということも:

関連:「「二重の排除」に陥らされる人々の状況に思いを(2018-10-23)」

 ということで、カムアウト組の超強力情報発信者のマイノリティ(わりと本気で数少ない)が、自分が代表するところのマイノリティ集団の権利拡張のために戦うと、グラデーションのなかでどっちつかずだったり微妙だったりカムアウトしづらかったり…というひとたちがむっちゃ割を食わされるという、そんなお話。

 そういう層は、発言を積極的にしないだけで、実は相当数多く存在しているという当たり前の事実を想起したい。
 そのなかでもそこそ発言する気になったひとたちがtwitterとかで語りだしている…というのが現状かと。
 でまあ、結局、こうした層もふくめて、社会全体のベクトルはどうだろう…というのを、世論調査とか選挙結果とかグッズのうりあげとかでかるくチェックするといいんじゃないかな、と思うのだ。




 そりゃあ当然でしょう。現状ある、不公正な状態を訂正するために、しばらくの間はあえて「政治的に正しい行動」をするんですよ。その特別な行動がいつまでか、どの範囲までかという実際の運用の話はまた別途。



 あーその。キモくて金のないおじさんたちは、自分たちが主流派ではありえないことを知っていて、お金持ちだったり論壇を支配していたりするリア充勝ち組男女から排撃されているなあとかいう意識の話なんですわ。

「売春させられているかわいそうな女の子を救済しろ!」には全く異論も問題もないんですが、「だからそんな欲望を喚起しそうなエロ漫画を処分しろ! そんなの愛してるキモい連中は犯罪者予備軍だ!」ということでしばかれるキモくて金のないおじさんたちは、女の子を買うお金がないのに、どうやって売買春市場に乗り出すんですか?という。

 貧困調査のために売買春市場に打って出るような元文部次官さんのような勝ち組では、ないのですよ。
 売買春市場に打って出るような元文部次官さんのようなお金持ちおじさんたちから女の子を守るためにキモくて金のないおじさんを犯罪者予備軍としてシバく遊びは、かわいそうな女の子を救済する役に立ってますか?というお話なのです。

南部白人に肩入れしちゃいそうで」と想像の翼をひろげてますが、多分総体としては無理です。キモくて金のないおじさんは、むしろ攻撃される側なのです。



 ほら。このように、その知性のほどを怪しまれる程度の存在なのですよ―キモくて金のないおじさんと自己規定するオタクというのは。そこまでの愚物なので、そもそも意味のある言葉を話すはずがなく、従って話を聞いてやる価値も時間もないという、そんな存在にまで貶められているのです。

 ちなみに上のtweetで「存在しない「フェミ」」といわれるが、いやあ…少なくとも存在はしているんじゃないかなあ、「ジムクロウ決死擁護派の南部白人に肩入れしちゃいそう」な連中くらいの存在比率では:



 …とまあ、「君、具合は大丈夫か、首から上のほう、中身だぞ」と訊きたくなるような例は時折経験されるのである。
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