日経新聞 世帯所得24年ぶり伸び、16年は560.2万円に 厚労省調査 2018/7/20 18:54
「厚生労働省が20日発表した2017年の国民生活基礎調査によると、16年の1世帯当たり平均所得は前年から2.7%増えて560万2千円だった。伸び率は24年ぶりの高水準だった。特に18歳未満の子どもがいる家庭は4.6%増え、739万8千円だった」
一応、所得についてだけいえばこのとおり、多少なりとも指標は上がっている模様。
「所得は高齢者世帯でも3.4%増え、318万6千円となった。内訳をみると、働いて得た所得の割合が22.3%で4年連続増え、所得を押し上げた」
これについては、「人手不足もあって」一応好感を持ってみるべきものだろうが、中年層で呻吟するものがある点など思うと、手放しでは―という感はある。世代的なものではあろうが。
「雇用形態別にみると、正社員は24.7%。非正規は37.0%だった。いずれも前年から上昇し、正社員の割合は過去最高となった」
「子どもの年齢が上がるにつれ、非正規の割合は高まる傾向にある」のは、まあ止むを得ない点があるかなあというのと、改善の余地があろうなあというのと、相半ばといった感。
なお所得が上がったことについて「賃上げによる給与引き上げの効果が広がったようだ」とあるが、この点、以下のニュースを参照すると多少思うところがある。
朝日新聞 悲鳴に近い人手不足 日本商工会議所会頭が厚労相に訴え 加藤裕則2018年7月20日15時06分
「中小企業125万社を傘下に持つ日本商工会議所の三村明夫会頭が19日朝、東京都内のホテルで加藤勝信厚生労働相と懇談した。日商側は、年々深刻化する人手不足や、若者の流出による地方の疲弊などを訴え、中小企業に対する政策的な配慮を求めた」
…こちらは「そんなに人手不足なら、雇ってやってや?!」と思うような世代である。
「日商の今年の調査では、65%の企業が人手が不足していると回答。その割合は毎年5ポイントずつ上がっている。6割の中小企業が昨年度、賃金を引き上げたと説明し、「多くの企業で業績が改善していない。我々はこれを『防衛的賃上げ』と呼んでいる」と、やむを得ず賃上げに踏み切っている現状を強調。「新たに雇える状態ではない」として、政府に支援を求めた」
仕事があって、それに見合う利益が出るなら、なんで人件費がでないんだ、賃上げ自体は売り上げ増によって適切になされうるのではないか―というのは理屈ではあろう。だからこそ、『仕事がある・ふえているのに給料を出せない会社なんかつぶれてしまえ』という声もでようというわけだが:
「大企業が残業時間を厳守することによる中小企業への「しわ寄せ」も懸念されるという」
とまあ、資本の関係上、大企業の社員さんたちの生き方改革が進んで、しわ寄せが中小に来ているよねーという。
まあ、うん…これから働こうとする諸君は、できれば大会社をというのは当然の生存戦略だし、しわ寄せキツイ中小さんとしては当然、今まさしくすぐさま働ける即戦力が欲しかろう…。
で、下請け中小に回せたかもしれなかったカネは:
…うんまあ、円高になり過ぎないためにも、とか理屈は多少わからなくもないが。これなら内需も拡大しないよな、とか思う今日この頃である。
「厚生労働省が20日発表した2017年の国民生活基礎調査によると、16年の1世帯当たり平均所得は前年から2.7%増えて560万2千円だった。伸び率は24年ぶりの高水準だった。特に18歳未満の子どもがいる家庭は4.6%増え、739万8千円だった」
一応、所得についてだけいえばこのとおり、多少なりとも指標は上がっている模様。
「所得は高齢者世帯でも3.4%増え、318万6千円となった。内訳をみると、働いて得た所得の割合が22.3%で4年連続増え、所得を押し上げた」
これについては、「人手不足もあって」一応好感を持ってみるべきものだろうが、中年層で呻吟するものがある点など思うと、手放しでは―という感はある。世代的なものではあろうが。
「雇用形態別にみると、正社員は24.7%。非正規は37.0%だった。いずれも前年から上昇し、正社員の割合は過去最高となった」
「子どもの年齢が上がるにつれ、非正規の割合は高まる傾向にある」のは、まあ止むを得ない点があるかなあというのと、改善の余地があろうなあというのと、相半ばといった感。
なお所得が上がったことについて「賃上げによる給与引き上げの効果が広がったようだ」とあるが、この点、以下のニュースを参照すると多少思うところがある。
朝日新聞 悲鳴に近い人手不足 日本商工会議所会頭が厚労相に訴え 加藤裕則2018年7月20日15時06分
「中小企業125万社を傘下に持つ日本商工会議所の三村明夫会頭が19日朝、東京都内のホテルで加藤勝信厚生労働相と懇談した。日商側は、年々深刻化する人手不足や、若者の流出による地方の疲弊などを訴え、中小企業に対する政策的な配慮を求めた」
…こちらは「そんなに人手不足なら、雇ってやってや?!」と思うような世代である。
「日商の今年の調査では、65%の企業が人手が不足していると回答。その割合は毎年5ポイントずつ上がっている。6割の中小企業が昨年度、賃金を引き上げたと説明し、「多くの企業で業績が改善していない。我々はこれを『防衛的賃上げ』と呼んでいる」と、やむを得ず賃上げに踏み切っている現状を強調。「新たに雇える状態ではない」として、政府に支援を求めた」
仕事があって、それに見合う利益が出るなら、なんで人件費がでないんだ、賃上げ自体は売り上げ増によって適切になされうるのではないか―というのは理屈ではあろう。だからこそ、『仕事がある・ふえているのに給料を出せない会社なんかつぶれてしまえ』という声もでようというわけだが:
「大企業が残業時間を厳守することによる中小企業への「しわ寄せ」も懸念されるという」
とまあ、資本の関係上、大企業の社員さんたちの生き方改革が進んで、しわ寄せが中小に来ているよねーという。
まあ、うん…これから働こうとする諸君は、できれば大会社をというのは当然の生存戦略だし、しわ寄せキツイ中小さんとしては当然、今まさしくすぐさま働ける即戦力が欲しかろう…。
で、下請け中小に回せたかもしれなかったカネは:
(「われわれにこようをー…(2018-07-16)」から再掲)利益が賃上げに回らず海外企業の懐に。マジで日本の労働者なめられ過ぎなんだよな。
— ののわ (@nonowa_keizai) 2018年7月13日
上期の日本企業による海外企業のM&Aは13兆円で過去最大
焦点:過去最大の対外M&A、「買収玉」が跳ね返す円高圧力https://t.co/fH7nA2PehT
…うんまあ、円高になり過ぎないためにも、とか理屈は多少わからなくもないが。これなら内需も拡大しないよな、とか思う今日この頃である。
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